作業療法士として働いていて、
毎月の手取りが18万円前後という方は少なくありません。

この給料で一生やっていけるの?



同年代の友人と比べて低いのでは…
と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、作業療法士の給料相場と「手取り18万」が高いのか低いのかをデータで確認します。
そのうえで、なぜ給料が伸びにくいのか、
そして手取りを増やすための現実的な方法を具体的に紹介します。
- 訪問リハへの転職や管理職へのキャリアアップ
- 資格取得による手当で年収Up
- OTを活かした副業で収入増
- 転職エージェントを利用して好条件へ転職
など、実践的な選択肢も解説します。



「今の職場で働き続けて大丈夫だろうか」と不安に思っているOTにとって、この記事は将来を考えるヒントになるはずです。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
作業療法士の手取り18万は低い?相場と比較して徹底解説


作業療法士として「手取り18万円」は低いのかどうかを解説します。
まずは全国的な給料相場と比較して、リアルな位置づけを確認してみましょう。
給料相場との比較データ


厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、
作業療法士の平均月収は以下の通りです。
区分 | 平均月収(総支給) | 推定手取り |
---|---|---|
全体平均 | 約30万円 | 約23〜24万円 |
20代 | 約25万円 | 約19〜20万円 |
30代 | 約28万円 | 約21〜22万円 |
40代以上 | 約32万円 | 約24〜25万円 |
このデータと比較すると、
手取り18万円は「20代前半〜20代半ばの水準」 にあたります。
30代以降でこの水準であれば、相場よりも低めといえるでしょう。
手取り18万のリアルな生活イメージ


手取り18万円で生活する場合、家計のやりくりはかなりシビアです。
独身か、扶養家族がいるかで大きく変わりますが、
独身一人暮らしなら以下のような生活イメージになります。
項目 | 平均支出(例) |
---|---|
家賃(都市部ワンルーム) | 6〜7万円 |
食費 | 3〜4万円 |
光熱費・通信費 | 2万円 |
交通費・雑費 | 1〜2万円 |
貯金・保険 | 2〜3万円 |
実際には、急な出費や趣味、交際費を差し引くと
「ほとんど貯金ができない」という現実に直面する人も少なくありません。
他職種との給与比較


医療系国家資格の中で、作業療法士の給料は決して高いとはいえません。
職種 | 平均年収 |
---|---|
作業療法士 | 約410万円 |
理学療法士 | 約410万円 |
看護師 | 約480万円 |
公務員(地方一般行政職) | 約500万円 |
他職種と比べると、
OTは給与面で不利な立場にあることがわかります。



特に「専門性が高い割に給与が伸びにくい」という点は、多くのOTが不満を感じる理由になっています。
作業療法士の給料が低い理由


作業療法士は国家資格を持ち、
専門的な知識と技術を必要とする職業ですが、給料は決して高いとはいえません。
なぜ「手取り18万円」という現実が多くのOTに訪れるのか、その背景を見ていきましょう。
医療制度と診療報酬の影響


作業療法士の給料が低い最大の理由は、
診療報酬が国によって決められていることにあります。
診療報酬は数年ごとに改定されますが、
医療費全体の抑制政策の影響で減算傾向が強いです。
- 1単位あたりの報酬が下がる
- 提供できる単位数に制限がある
- 医療機関の収益が伸びにくい
この結果、
病院や施設の人件費に回せる割合が限られ、セラピストの給与は上がりにくいのです。
キャリアアップ制度の少なさ


作業療法士はキャリア制度が整っていない職場が多いのが現状です。
- キャリアに応じた昇給が少ない
- 管理職に就いても給与が大幅に増えないケースもある
- 臨床経験が長くても給与に反映されにくい
「経験年数=給料アップ」とならない点が、多くのOTが不満を抱く理由です。



役職手当も職場によってかなり差があります。
職場による給与格差


同じ作業療法士でも、職場によって給与には大きな差があります。
職場 | 平均年収 |
---|---|
回復期リハ病院 | 350〜400万円 |
急性期病院 | 360〜420万円 |
老健・通所リハ | 350〜420万円 |
訪問リハ | 400〜500万円 |
※あくまで一例です。
特に病院勤務は訪問リハより給料が低い傾向にあります。
サービス残業や労働環境の問題


リハビリ職は「患者さんのために」という大義名分のもと、
残業代が支払われないケースも散見されます。
- カルテ記載やカンファレンスが時間外に行われる
- 勉強会や研修がサービス残業化している
- 人員不足で負担が増える
こうした構造的な問題も、
給与水準が改善されにくい背景にあります。
手取り18万から抜け出すための方法


作業療法士として手取り18万円のまま働き続けるのは将来への不安が大きいですよね。
ただし、工夫次第で収入を増やすチャンスはあります。



ここでは、給与アップにつながる現実的な方法を紹介します!
給料の良い職場を選ぶポイント


まず意識したいのは「職場選び」です。
同じ作業療法士でも、勤務先によって給料は大きく変わります。
給料が高い職場の特徴は次の通りです。
- インセンティブ制のある訪問リハビリ
- 福利厚生や手当が充実している
- 経営母体が大きく安定している
求人を見るときは「月給」だけでなく、
- 「手当の有無」
- 「昇給・賞与実績」
- 「残業代の支払い状況」
までチェックすることが重要です。
訪問リハは収入が上がりやすい分野


訪問リハビリは、病院勤務と比べて給与水準が高い傾向があります。
その理由は、在宅医療が国の推進政策であり、
報酬体系が比較的安定しているからです。
分野 | 平均年収 |
---|---|
病院(回復期・急性期) | 350〜420万円 |
訪問リハ | 400〜500万円 |
※あくまでも一例
訪問リハは「件数をこなせば収入も上がる」仕組みがあり、
成果が給与に反映されやすい点が魅力です。
また、



直行直帰やフレキシブルな勤務が可能な職場も多く、ライフスタイルに合わせやすいというメリットもあります。
管理職を目指すキャリアアップ


給与を確実に上げたいなら、管理職を目指す道もあります。
主任、係長、リハビリ科長といった役職に就けば、
基本給や役職手当が加算され、年収は50〜100万円程度上がるケースがあります。
管理職として求められるスキル
- スタッフのマネジメント
- 他職種との調整力
- 経営視点を持った業務改善
臨床だけでなく「組織を動かす力」を磨くことが収入アップにつながります。



現在、私は係長で役職手当が月15万ついています。(年俸制)
認定OTを取得して資格手当を狙う


日本作業療法士協会が認定する
「認定作業療法士」を取得すると、資格手当がつく職場があります。
また、認定OTを持っていると昇進や採用時に有利になるケースもあり、長期的なキャリア形成に役立ちます。
「資格をとっても給料は変わらない」
と思われがちですが、実際にはじわじわと差がついていく部分です。



私の職場では、認定OTは月1.5万円の手当がつきます。
作業療法士が副業で収入を増やす選択肢


手取り18万円から少しでも余裕を作るには、副業も有効な手段です。
特に作業療法士は専門資格を持っているため、
それを活かした副業も選べますし、在宅でできる仕事も増えています。
ここでは代表的な副業の方法と注意点を紹介します。
ブログやライティングなど在宅ワーク


在宅でできる副業として人気なのが、ブログ運営やWebライティングです。
特に医療・リハビリ分野の知識を持っている作業療法士は、専門性を強みにできます。
- ブログ
→ 広告収入やアフィリエイト収益が見込める - ライティング
→ 専門記事の執筆で文字単価が上がりやすい - オンライン講座
→ リハビリや健康に関する知識を発信できる
収益化までは時間がかかるものの、軌道に乗れば安定収入につながります。



私の周りでも、クラウドワークスなどに登録してライティングを始めて月5万円以上稼ぐOTがいます。
カイテク(単発アプリ)を活用する


最近注目されているのが「カイテク」という単発バイトアプリです。
作業療法士や理学療法士も登録でき、空いている時間に1日単位で働ける案件があります。
- デイサービスや訪問リハのスポット勤務
- 1回あたり数千円〜1万円程度の報酬
- シフトに縛られず柔軟に働ける
「本業は辞めたくないけれど、もう少し収入が欲しい」
という方には非常に使いやすいサービスです。



副業の中でも、資格を直接活かせる数少ない選択肢といえるでしょう。
詳しくはこちら
副業する際の注意点とリスク


副業を始める前に確認しておきたいのが「就業規則」です。
医療法人や社会福祉法人では副業を禁止している場合もあります。
- 事前に規則を確認し、違反しないようにする
- 体力的に無理をしない(本業に支障を出さない)
- 税金の申告(確定申告)が必要になるケースもある
特に夜遅くまで副業をしてしまうと、
本業のパフォーマンスに影響しやすいため注意が必要です。
無理なく続けられる範囲で取り組むことが、副業成功のカギとなります。
給料に不満なら転職も検討しよう


「手取り18万円では将来が不安」
と感じるのであれば、転職も有効な解決策のひとつです。
作業療法士の転職市場は活発であり、
職場を選べば給与や働き方を改善できる可能性があります。
給料の高い求人が見つかる転職サイト


一般的な求人サイトだけでなく、
リハビリ職に特化した転職エージェントを活用することで、
給与の高い求人や非公開案件に出会いやすくなります。
エージェントは職場の内部事情(人間関係や離職率)も把握しているため、
ミスマッチを避けられるのもメリットです。
PTOT人材バンク


PTOT人材バンクは、医療・介護業界に特化した大手転職サービスで、全国対応かつ求人数が多いのが特徴です。
特に「急ぎの転職」や「短期間での内定獲得」に強く、面接対策や履歴書添削のスピード感があります。
メリット
- 全国対応で地方求人も豊富
- 面接日程の調整や給与交渉を代行
- 登録から面接までがスムーズ
活用のコツ
- 希望条件を初回面談でしっかり共有する
- 紹介された求人の裏側情報も必ず確認する
- 複数求人を比較して選ぶ姿勢を持つ
安定したサービスを求めるなら、まず登録しておくべきエージェントです。
\ 相談だけで未来の選択肢が広がる!/
非公開求人は数に限りあり!今すぐチェック
▶ 筆者イチ押し♪PTOT人材バンクまとめ記事
PTOTSTワーカー


PTOTSTワーカーは、業界最多クラスの公開求人数を誇り、地方から都市部まで幅広い選択肢を持っています。
非公開求人も豊富で、管理職や高待遇案件など、
一般には出回らない求人を探している人に特におすすめです。
メリット
- 業界トップクラスの求人数(全国対応)
- 地方求人の選択肢が多い
- 給与や勤務条件の交渉に強い
活用のコツ
- 条件を幅広く提示して選択肢を広げる
- 非公開求人は必ずチェック
- 条件交渉は担当者に任せてストレス軽減
求人数も多く、初めての転職で不安が大きい若手OTにも頼りになる存在です。
\ 迷っている今が、理想の職場へ第一歩/
今動かなければ、好条件は他の人に…
レバウェルリハビリ


レバウェルリハビリは、求人票には載らない「職場の人間関係」や「内部の評判」に関する情報が豊富です。
特に人間関係で転職を考えている人にとっては、この情報が大きな判断材料になります。
メリット
- 内部情報(人間関係・職場の雰囲気)に強い
- 面接同行や就業後のフォローあり
- 都市部(東京・神奈川・埼玉・千葉)に特化
活用のコツ
- 面接前に職場の内部事情を確認しておく
- 条件よりも環境を重視する転職に向いている
- 就業後のフォローも積極的に利用する
求人の質も高く、時短勤務・非常勤・管理職候補など、ライフステージに合わせた柔軟な選択肢が豊富です。
\ カンタン1分で登録・完全無料/
好条件の非公開求人多数♪
まとめ|作業療法士が手取り18万から抜け出すためにできること


手取り18万円は、決して珍しい数字ではありません。
しかし、そのまま働き続けても大きく収入が上がる見込みは少ないのが現実です。
- 訪問リハへの転職
- 管理職を目指すキャリアアップ
- 認定OTの資格取得
- 副業アプリ「カイテク」の活用
など、行動を変えることで手取りは改善できます。
さらに転職エージェントを活用することで、自分に合った職場を効率的に見つけることが可能です。
- 「もう少し収入を増やしたい」
- 「今の給料に不安がある」
と思ったら、まずは情報収集から始めましょう。



その一歩が、将来の働き方と生活を大きく変えるきっかけになるはずです。

