作業療法士が人間関係で辞めたいと感じたときの3つの対処法と成功事例を紹介

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作業療法士 人間関係 辞めたい
辞めたいOT

職場の人間関係がつらすぎて、もう辞めたい…

そう感じている作業療法士の方は、決して少なくありません。

私自身も過去に、訪問リハで働いていたとき、

上司からのパワハラを受け、出勤するのが本当に憂うつな時期がありました。

この記事では、作業療法士が人間関係で退職を考える背景を丁寧に掘り下げたうえで、

辞めるか続けるかの判断材料や、実際に効果があった3つの対処法を紹介します。

さらに、転職して成功した事例も取り上げており、

「今のつらさからどう抜け出せばいいか」のヒントが見つかるはずです。

OTゆず

今まさに悩んでいる方へ、次の一歩を考えるきっかけになれば幸いです。

この記事を書いた人
  • OT歴15年以上、急性期OT
  • 役職名は、係長
  • 転職歴2回
  • 回復期→在宅→急性期(現在)
  • 2回の転職で年収250万Up
  • 面接対策・転職ノウハウを発信
  • @yuzu_ot_reha)
目次

作業療法士が人間関係で辞めたいと感じる理由とは

作業療法士 辞めたい理由

作業療法士として働いていると、

やりがいだけでは乗り越えられない「人間関係のストレス」に直面することがあります。

OTの人間関係の悩み
  • よくある人間関係の悩み
  • 職場のタイプ別トラブル傾向
  • 私自身が経験したケース

職場の人間関係が原因で辞めたいと思うケースは、実は非常に多いのです。

よくある人間関係の悩み

多くの作業療法士が抱える人間関係の悩みには、以下のようなものがあります。

  • 上司からのパワハラ・高圧的な態度
  • 同僚からの無視や陰口
  • 担当患者との相性
  • チーム内の派閥やグループ分け
  • 医師や他職種との意見の対立

とくにOTの現場は多職種連携が求められるため、

人間関係の影響が業務全体に及びやすい傾向があります。

職場のタイプ別トラブル傾向

人間関係のトラブルは、職場の形態や組織規模によっても起こりやすいパターンがあります。

職場タイプトラブル傾向例
病院(急性期)上司が現場を把握しておらず、理不尽な指示が多い
病院(回復期)OT/ST/PTの立場や業務範囲で揉めるケースがある
訪問リハ上司や管理者と1対1で関わる時間が多く、個人攻撃を受けやすいことも
老健・施設ベテランスタッフの価値観が強く、新人が孤立しやすい

私自身が経験したケース

私が以前勤務していた訪問リハの事業所では、

上司から繰り返し高圧的な言動や人格否定のような発言を受けていました。

たとえば、

  • 「そのリハビリに意味はあるのか?」
  • 「利用者からの評価が下がったのはお前のせいだ」
  • 「正直、チームの足を引っ張ってる」

直接的な暴力ではないものの、

OTゆず

毎日のように電話や報告書チェックで否定され続ける日々は、精神的にかなり堪えました。

やがて、朝起きるのがつらくなり、出勤前に動悸がするようになってしまいました。

そのときは、「利用者さんは好きだけど、早く辞めたい…」と、何度も心の中で繰り返していました。

辞めるべきか?続けるべきか?判断のポイント

「今すぐ辞めるべきか、それとももう少し様子を見るべきか」

この判断は非常に難しく、誰かに相談しても明確な答えが出ないことも多いです。

3つの判断ポイント
  • 心身の不調が出ているか
  • 信頼できる上司や同僚がいるか
  • 改善の余地があるか見極める

そこでここでは、

私自身が経験したことや周囲の作業療法士から聞いた事例をもとに、

判断の材料として有効な3つのポイントを紹介します。

心身の不調が出ているか

まず最も重要なのが、「体や心に変化が出ているか」です。

  • 朝、職場に向かうと吐き気や動悸がする
  • 睡眠の質が明らかに悪くなった
  • 食欲がない、または過食になった
  • 常にイライラ・無気力・焦りがある

私自身も、上司とのやり取りが続いた時期に朝から頭痛や胃の違和感が続き、

「このままだと本当に壊れるかも」と思い、転職を決断しました。

OTゆず

身体や心の異変は、限界のサインです。無理せず、しっかりと向き合いましょう。

信頼できる上司や同僚がいるか

自分の周囲に心を許せる人がいるかどうかも大切な判断材料です。

  • 職場に相談できる上司がいる
  • 共感してくれる同僚や同期がいる
  • 悩みを打ち明けられる相手がいる

もし一人もいない、もしくは相談しても真剣に受け止めてもらえない場合、

その職場では長く働くのは難しい可能性があります。

孤立感が強まると、ストレスは倍増します。

一方で、味方が1人でもいれば耐えられる場面も多いです。

改善の余地があるか見極める

最後に、その人間関係が時間とともに改善される可能性があるのかを冷静に考えてみてください。

  • 配置転換が近々ある
  • 問題のある上司が異動・退職予定
  • 組織再編で職場環境が変わる見込みがある

もしこれらが現実的に見込めるなら、

短期間だけ我慢して乗り切るのも選択肢の一つです。

逆に、体制が変わる気配が一切なく、

パワハラ気質の上司が何年も居座っているような場合は、自分から動かない限り、環境が改善することはまずありません。

詳しくはこちらで解説。

作業療法士が人間関係で辞めたいときの3つの対処法

「このまま辞めるべきか、それとも我慢するべきか…」

そんな葛藤の中で、私が実際に試して効果があった対処法を3つ紹介します。

3つの対処法
  • 人事や上司に相談して配置転換を検討
  • 自己成長を優先して一時的に割り切る
  • 思い切って環境を変える転職を視野に入れる

無理に我慢せず、冷静に行動するための参考になれば嬉しいです。

人事や上司に相談して配置転換を検討

私が最初に取った行動は、信頼できる別の上司に相談することでした。

訪問リハでは上司との距離が近く、1対1の関係が重く感じがちですが、

別部署のリーダーや事務長など、直属以外の立場に話すことで道が開けることがあります。

相談時のポイント

  • 感情的にならず、事実ベースで状況を伝える
  • 「辞めたい」という前に、「配置転換の相談」として話す
  • 書面で記録を残しておくと後々安心

実際、私はこのアプローチで一時的な異動が叶い、心の負担がかなり軽減されました。

自己成長を優先して一時的に割り切る

次に試したのが、「この職場で得られる経験を最大限吸収する」と割り切って働く方法です。

例えば、

  • 苦手な上司の下でも、ドキュメントの作成力やケースマネジメント力は磨ける
  • 自分で情報収集や学習を進め、将来の転職に備える
  • 周囲に頼らず、自分の判断で仕事をこなす力を身につける

この視点に切り替えることで、精神的な被害者意識から抜け出すことができました。

もちろん、心身の健康が限界に達していない場合に限ります。

OTゆず

あくまで「辞める前にやれることを一通りやっておく」くらいのイメージです。

思い切って環境を変える転職を視野に入れる

最終的に私が選んだのは、職場を変える=転職するという決断でした。

決め手になったのは、「自分はもうこの環境で成長できない」と思った瞬間です。

どれだけ対処しても改善が見込めず、心の余裕も削られていく一方でした。

転職の選択肢

転職先タイプ人間関係リスク軽減のポイント
訪問リハ1人で動く時間が多く、対人ストレスが少ない
老健・通所リハ少人数制でアットホームな雰囲気の職場も多い
クリニック医師との関係構築がカギ/スタッフ構成がシンプル
エージェント紹介求人内部情報を事前に確認できる(雰囲気・離職率など)

「転職は逃げではなく、より良い未来への選択肢」だと気づいたことで、

ようやく前向きに行動できるようになりました。

おすすめ転職サイトはこちらで解説。

実際に辞めて良かった人の成功事例

「辞めたら後悔するのでは?」
「転職してもまた人間関係が悪かったら…」

そんな不安から、なかなか一歩を踏み出せない方も多いと思います。

ここでは、実際に人間関係を理由に転職し、

環境を変えることで前向きに働けるようになった3つの成功例を紹介します。

事例①:訪問リハに転職して人間関係が劇的に改善

30代女性・私の同期(前職:回復期病棟)

病棟での人間関係に疲れ、同僚や看護師との連携で日々ストレスを抱えていた方です。

転職後、訪問リハに勤務することで「基本は1人での業務」になり、

自分のペースで働ける・余計な人間関係に悩まされないというメリットを実感したとのこと。

OTゆず

今は利用者さんとの関係に集中できて、毎日気持ちよく仕事ができているそうです。

事例②:病院→老健に転職し、自分の裁量が増えた

40代男性・私の先輩OT(前職:総合病院)

上司とのトラブルで業務報告が毎日細かくチェックされ、息苦しさを感じていた方。

老健施設に転職したことで、

ある程度任される業務が増え、細かい監視がなくなったとのこと。

チーム全体もアットホームで、

管理職との距離も近く、信頼ベースで働ける職場に変わったようです。

OTゆず

今は自分の責任で自由に働けてることに魅力を感じていると。

事例③:転職してリハ職以外の職種にキャリアチェンジ

20代女性・後輩OT(前職:通所リハ)

職場の雰囲気が合わず、

複数回の転職でも改善しなかったため、OT資格を活かしつつ福祉系の事務職へ転職。

今は行政関連の支援センターで、障がい者や高齢者の生活支援プランを作る仕事に従事。

人と接する機会は減ったものの、専門知識が活かせるやりがいを感じているとのこと。

OTのキャリアチェンジはこちらで解説。

辞める前にやっておきたい3つの準備

「もう限界…すぐにでも辞めたい」

そう思ったときこそ、一度立ち止まって“辞めた後に後悔しない準備”をしておくことが大切です。

辞める前の3つの準備
  • 転職市場の情報収集をする
  • 自分の希望条件を整理しておく
  • 信頼できる転職エージェントに相談する

ここでは、実際に私がやっておいて良かったと感じた、3つのステップを紹介します。

転職市場の情報収集をする

辞める前にまずしておくべきことは、自分の市場価値を知ることです。

具体的には、

  • 今の経験・スキルでどんな求人があるか調べる
  • 自分の地域にどれくらい求人があるかを把握する
  • ハローワークや転職サイトで情報をざっと見る

「辞めたけど求人がなかった…」という状況にならないように、最低限のリサーチは必須です。

OTゆず

無料の転職サイトに登録して、非公開求人をチェックするだけでも視野が広がります。

自分の希望条件を整理しておく

転職を成功させるには、「今よりもいい職場」を選ぶための条件の明確化が欠かせません。

項目理想の条件例
勤務エリア通勤30分以内/車通勤OK
給与年収400万円以上/賞与あり
働き方土日休み/残業ほぼなし/時短可能
人間関係・体制チームの雰囲気が良い/OT複数在籍/教育制度あり

この作業を事前にやっておくことで、内定が出たときに「流されて受けてしまう」ことを防げます。

信頼できる転職エージェントに相談する

最後におすすめなのが、リハビリ職専門の転職エージェントに一度相談してみることです。

私は「PTOT人材バンク」や「PTOTSTワーカー」「レバウェルリハビリ」などに登録しましたが、

求人情報だけでなく、

内部の雰囲気や離職率などリアルな情報も教えてもらえたのが非常に助かりました。

  • 自分に合いそうな職場かどうか
  • 面接でどんな質問が出るか
  • 書類添削や条件交渉の代行もしてもらえる

まずは情報収集だけでもOK」と言ってもらえたので、焦らず相談できたのが大きかったです。

実際に私が利用した転職サイトを徹底比較!

まとめ|人間関係がつらい作業療法士へ伝えたいこと

まとめ 一歩踏み出そう

人間関係に悩む作業療法士は、決してあなただけではありません。

私自身も、訪問リハの現場で上司からのパワハラに苦しみ、毎日がつらくてたまりませんでした。

そんな中でも少しずつ行動し、最終的には転職という選択をして、

「人間関係の悩みがない環境で、自分らしく働くことができるようになった」今、心から伝えたいことがあります。

✅ 対処法の選択肢は一つじゃない

  • 配置転換を相談して環境を変える
  • 割り切って自己成長の期間と捉える
  • 転職して新たな職場でリスタートする

どれも間違いではありません。

重要なのは、自分の心と体を守るために動くことです。

無理に耐えるのではなく、勇気を出して一歩踏み出すことで、きっと新しい道が見えてきます。

OTゆず

あなたがもっと穏やかに、前向きに働ける環境に出会えるよう、心から応援しています。

まずは登録・無料相談だけでも。

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