50代での転職に不安を感じていませんか?
- 「体力的にもう限界かも」
- 「今さら雇ってもらえるのか…」
そんな悩みを抱える作業療法士の方は少なくありません。
ですが、50代だからこそ活かせる経験や強みがあります。
現場を熟知したあなたにこそ、求められている職場や役割がきっとあるのです。
この記事では、
50代の作業療法士が転職を考えるときに知っておきたい5つの心構えと、
後悔しないための準備・成功のヒントをリアルに解説します。
「もう遅い」なんてことはありません。

自分らしい働き方を、もう一度取り戻すための第一歩を一緒に踏み出しましょう。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
- @yuzu_ot_reha) (
50代作業療法士の転職は無理じゃない!今こそキャリアの再構築を
50代の作業療法士でも転職は可能です。
年齢を理由に諦める必要はありません。
- 体力的な不安とどう向き合えばいいか
- 求人数が少ない地域ではどう探す?
- 経験が豊富でも書類通過しない理由とは
ここでは、
多くの50代OTが転職で直面する「現実的な悩み」と
「乗り越えるためのヒント」を3つご紹介します。
体力的な不安とどう向き合えばいいか
年齢を重ねるにつれ、
- 「長時間勤務がきつい」
- 「移乗介助が負担」
と感じる方は少なくありません。
これは決して弱さではなく、自然な身体の変化です。
対処のポイント
- 業務負担の少ない職場(例:デイケア、訪問リハ、クリニック)を選ぶ
- シフトの柔軟性や残業の有無を事前に確認する
- 移乗や介助に力を使わない工夫がされている施設を選ぶ
実際に、
「訪問リハに転職して体力的なストレスが減った」
「勤務日数を調整して働けるようになった」
という声も多く、



働き方の選択肢を見直すだけで、大きく変わるケースもあります。
求人数が少ない地域ではどう探す?
50代になると、
- 「通勤範囲を広げたくない」
- 「家族の事情でエリアが限定される」
といった制約も出てきます。
地方や中小都市では、OTの求人自体が少なく、選択肢が限られると感じることもあるでしょう。
そんな時は、以下の視点が有効です。
- 非公開求人に強い転職エージェントを活用する
- パートや嘱託など、柔軟な雇用形態も視野に入れる
- 同業知人からの情報収集
また、「通勤30分以内」という条件だけでなく、
週3日勤務の職場や1日6時間勤務などの求人も検討することで、
選択肢が広がる可能性もあります。
経験が豊富でも書類通過しない理由とは
「30年も臨床経験があるのに書類で落ちるのはなぜ?」
と感じる方もいるかもしれません。
この背景には、以下のような要素があると考えられます。
- 履歴書や職務経歴書が“年数だけ”で構成されており、具体性が乏しい
- 転職理由や志望動機があいまいで、「この人は長く働くのか?」という不安を与える
- 古い形式やフォーマットで「アップデートされていない印象」を与えてしまう
書類選考を突破するためには、
経験の“具体的な成果”を数字や実績で示すことが効果的です。
NG例 | OK例 |
---|---|
「回復期で長く勤務」 | 「回復期で15年間勤務し、300名以上の退院支援に携わる」 |
「訪問リハ経験あり」 | 「1日5件以上訪問し、在宅復帰率80%以上を維持」 |
このように、経験を“言語化”し、
数字や役割を交えて整理するだけで印象が一変します。
転職を成功に導く5つの心構えと準備
50代での転職を成功させるには、スキルや経験だけでは不十分です。
重要なのは、
「どう自分と向き合い、どう備えるか」という心構えと準備です。
- 成功体験を棚卸しして強みに変える
- 働き方の優先順位を明確にする
- 職場選びは「人間関係の質」が最重要
- 情報収集は早めに。タイミングの見極め
- 年齢ではなく「価値」で勝負する意識を
ここでは、現場経験が豊富なOTこそ意識しておきたい5つのポイントをご紹介します。
成功体験を棚卸しして強みに変える
長年のキャリアには、必ず“価値ある経験”が蓄積されています。
しかし、それを自分の中で言語化できていない方が非常に多いです。
- どんな場面でチームに貢献したか?
- 患者さんから特に感謝されたエピソードは?
- 自分の工夫が結果につながった経験は?
- 教育・指導・マネジメント経験はあるか?
これらを明文化することで、自分の“売り”が明確になります。



履歴書や面接でも、自信をもってアピールできるようになるはずです。
働き方の優先順位を明確にする
50代は、家庭や健康面など生活とのバランスも重要になってきます。
そのため、
- 年収
- 勤務時間
- 休みの取りやすさ
など、自分が何を重視したいのかを明確にすることが欠かせません。
優先項目 | 理由 |
---|---|
勤務時間の短さ | 体力的にフルタイムは厳しい |
通勤距離 | 家族の介護と両立させたい |
年収水準 | 子どもの学費を確保したい |
「すべてを満たす求人」は難しいかもしれません。
だからこそ、



譲れない条件を決めておくことが転職成功のカギになります。
職場選びは「人間関係の質」が最重要
どんなに条件が良くても、職場の雰囲気が悪ければストレスになります。
特に50代では、
「年下の上司との関係」や「風通しのよさ」が働きやすさを左右します。
職場の人間関係を事前に知るためには、
- 転職エージェントから内部情報を聞く
- 面接で現場を見学し、空気感を観察する
- 職員の離職率や定着年数をチェックする
条件だけでなく“相性”で選ぶことが、
長く働ける職場と出会う最大のポイントです。


情報収集は早めに。タイミングの見極め
「良い求人が出てから考えよう」と思いがちですが、
実は求人が出てから動くのは遅いことも多いです。
おすすめは
- 複数の転職サイトに登録し、情報をストック
- 担当者に「すぐじゃないけど情報がほしい」と伝える
- 希望条件や職務経歴をあらかじめ整えておく
準備しておくことで、「いざ」という時にスムーズに動けます。



50代だからこそ、計画的な転職活動が重要です。


年齢ではなく「価値」で勝負する意識を
最後にもっとも大切なのは、
「50代だから…」と自分を過小評価しないことです。
確かに、年齢が選考に影響することはゼロではありません。
でも、
- 経験豊富で現場対応力がある
- 安定して長く働いてくれる
人材を求める施設も多くあります。
その価値を伝えるには
- 「貢献できること」を具体的に語る
- 「今後どう働きたいか」のビジョンを持つ
- 「学び続ける意欲」を見せる
年齢ではなく、
“どんな姿勢で現場に向き合えるか”が評価される時代です。
50代で転職を決意した作業療法士のリアル


「もう年齢的に無理かも…」そう思っていた方々が、
実際には転職によって生活や働き方を前向きに変えることができています。
ここでは、50代での転職を成功させたOTたちのリアルな体験談を2つご紹介します。
転職で時間のゆとりと収入アップを実現
男性・53歳。
これまで20年以上、急性期病院での勤務を続けてきましたが、
体力面の限界と、家族との時間の不足に悩んでいたそうです。
「このまま定年まで働ける気がしない」
そんな思いから、週4日勤務が可能な訪問リハビリの事業所へ転職。
結果的に、
- 残業がほぼゼロに
- 1件ごとのインセンティブにより、収入が約1.2倍に
- 子どもと夕食をとれる日が増え、生活満足度が大きく向上
「不安はありましたが、環境を変えてよかった」と話しています。
自分らしい働き方に出会えた体験談
男性・56歳。
体調を崩し一度OTを離れたものの、
「もう一度現場に戻りたい」と思い、再就職を決意。
ただし、体力に不安があったため、
という新しい働き方を模索。
- 午前中は通所施設でOT業務
- 午後は自宅でオンライン相談業務
- 無理のないペースで、やりがいと収入を両立
「50代だからできた柔軟な選択だと思う」と、
働き方の多様性を実感しています。
転職活動の不安を解消する具体的な方法
- 「情報は得たけど、実際にどう動けばいいかわからない」
- 「失敗したらどうしよう」
そんな不安を抱える50代OTは多くいます。
ここでは、
転職活動でよくある不安をどう乗り越えるかについて、3つの視点から解説します。
転職サイトの使い方で成功率が変わる
「ハローワークや求人誌だけで探している」という声もありますが、
50代の転職成功者の多くは、転職サイトを活用しています。
メリット
- 非公開求人(好条件・定着率の高い職場)が見つかる
- 希望条件の整理や書類添削もサポートしてくれる
- 「職場の人間関係」「離職率」などの内部情報が得られる
「登録するとガツガツ営業されるのでは…?」
と不安な方もいますが、
“情報収集だけしたい”と事前に伝えておけば、無理な連絡は避けられます。



自分で調べるのが難しい50代こそ、信頼できるサポートを使いましょう。


担当者との相性がカギになる理由
転職エージェントは頼りになる存在ですが、
担当者との相性は転職の成否を大きく左右します。
- 「年齢に理解があるか」
- 「こちらの希望をしっかり聞いてくれるか」
- 「返信のスピードは適切か」
など、相手の対応を見極めることが大切です。
もし「合わないな」と感じたら、
遠慮せず担当変更をお願いすることも可能です。
信頼できる担当者と出会えると、
求人選びも書類対策も圧倒的にスムーズになります。
無理のないスケジュール設計のコツ
50代での転職活動は、
20代・30代のように“勢い”だけでは進みません。
家庭・体調・収入面など、複数の要素を調整しながら動く必要があります。
そのためには、余裕を持ったスケジュール設計が不可欠です。
「焦らず、でも動かないと何も始まらない」
この意識が50代の転職成功を左右します。
まとめ|50代OTこそ、自分らしい働き方を選べる時代


50代という年齢は、キャリアの終わりではなく
“再スタートのタイミング”でもあります。
現場経験や対人スキル、視野の広さなど、
若手にはない強みがあなたにはあります。
そして、転職活動をスムーズに進めるためには、
「まだ転職を決めたわけじゃない」という方でも大丈夫。
まずは、



“情報を見てみる”という小さな一歩からでも始めてみませんか?
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