30代になった作業療法士のあなたは、今の年収に満足していますか?

20代よりは上がったけど、思ったほど増えていない…
そう感じる人は少なくありません。
実際、作業療法士業界は毎年の昇給額が控えめで、20代から30代にかけての年収の伸び幅は限定的です。
一方で、役職登用や訪問リハ、自費リハへの転職、
副業などを組み合わせれば、30代からでも年収450〜500万円台を目指すことは可能です。
この記事では、最新の統計データと現役OTの経験をもとに、
30代作業療法士の平均年収・手取り額、他職種との比較、年収を伸ばす具体的な方法を徹底解説します。



将来のキャリア設計や収入アップのヒントを得られる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
30代作業療法士の平均年収と手取り額


30代作業療法士の年収は、全国的に見ると大きな上昇はなく、勤務先や役職の有無によって差が生じます。
ここでは最新の統計をもとに、平均年収・手取り額を具体的に見ていきます。
厚労省統計から見る30代OTの平均年収
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年)」によると、30代作業療法士の平均年収は約380〜410万円です。
30代前半では380万円前後、
30代後半になると役職や経験年数の積み重ねにより400万円を超えるケースが増えます。
ただし、この数字はあくまで全国平均であり、
東京都や神奈川県などの都市部では20〜40万円ほど高く、地方では同程度低い傾向があります。
額面と手取りの差を具体的に計算
額面年収が400万円の場合、社会保険料や税金を差し引くと、手取りは以下のようになります。
例:年収400万円(独身・社会保険加入)の場合
項目 | 年額(目安) |
---|---|
額面年収 | 4,000,000円 |
社会保険料 | 約580,000円 |
所得税 | 約90,000円 |
住民税 | 約160,000円 |
手取り年収 | 約3,170,000円 |
月手取り | 約26.4万円 |
月26万円台が一般的な30代作業療法士の手取り額です。



ここから家賃・生活費・教育費などを差し引くと、貯蓄や自己投資に使える額は限られます。
20代からの年収の伸び幅
作業療法士の世界では、毎年の昇給額は比較的低めで、年間2,000〜8,000円程度が一般的です。
20代後半で年収370万円だった場合、
年間昇給5,000円とすると、30歳からの5年間で年収増加は約3万円程度にとどまります。
大規模病院や公務員職であれば毎年1万円以上の昇給もありますが、
民間施設や介護分野では昇給がほぼ横ばいという職場も少なくありません。
そのため、30代で年収を大きく伸ばすには、



昇給だけに頼らず「役職」「転職」「高単価業務」など戦略的な動きが必要です。
他職種・年代別と比較した30代OTの収入


30代作業療法士の年収は、医療・福祉業界全体で見た場合、ほぼ中間の水準に位置します。
ここでは看護師、放射線技師、臨床工学技士、介護職などと比較し、自分の立ち位置を明確にしていきます。
看護師や放射線技師との比較
看護師は夜勤手当や不規則勤務手当が充実しており、
30代でも年収450〜550万円に達するケースがあります。
放射線技師は、手当や専門性の高さから、30代で年収430〜470万円とOTより高い傾向があります。
30代前半〜後半の平均年収(全国平均)
職種 | 平均年収 | 特徴 |
---|---|---|
看護師 | 約450〜550万円 | 夜勤・交代制勤務が多い |
放射線技師 | 約430〜470万円 | 危険手当・専門性高 |
作業療法士 | 約380〜410万円 | 日勤中心・安定型 |
給与差は、業務の負荷や勤務形態の違いによるものが大きいです。
ただしOTは夜勤がない分、
生活リズムが安定しやすく、ワークライフバランス面では優位性があります。
臨床工学技士や介護職との比較
臨床工学技士は医療機器を扱う高度専門職であり、30代では年収400〜440万円ほど。
介護職はOTより低めで、30代でも年収330〜370万円程度が相場です。
30代前半〜後半の平均年収(全国平均)
職種 | 平均年収 | 特徴 |
---|---|---|
臨床工学技士 | 約400〜440万円 | 医療機器専門・当直あり |
作業療法士 | 約380〜410万円 | 医療・介護分野で幅広く活躍 |
介護福祉士 | 約330〜370万円 | 夜勤ありでも低め |
40代以降の昇給見込み
30代から40代にかけての年収の伸びは、
管理職や専門職に就けるかどうかで大きく変わります。
役職手当が加われば、
年収は一気に50〜100万円上がることもありますが、役職なしでは年収420万円前後で頭打ちになるケースが多いです。



そのため、30代のうちに「昇進の道を作る」か「高単価業務に移る」かの判断が必要になります。
30代作業療法士の年収に影響する要因


同じ30代の作業療法士でも、年収には50万円以上の差がつくことがあります。
この差を生み出す主な要因は「勤務先の種類」「勤務地域」「資格・役職の有無」の3つです。
勤務先の種類と給与水準
勤務先の業態によって、年収の天井は大きく異なります。
30代作業療法士の勤務先別・平均年収
勤務先 | 平均年収 | 特徴 |
---|---|---|
急性期 | 約380〜410万円 | スキルアップ環境◎ 昇給は緩やか |
回復期 | 約380〜400万円 | 患者と長く関われるが給与は平均的 |
介護施設 | 約360〜390万円 | 夜勤なし・安定だが低め |
訪問リハ | 約420〜460万円 | インセンティブで高収入も可能 |
自費リハ | 約450万円〜 | 単価高・営業力が必要 |
特に訪問リハ・自費リハは、件数や単価に応じて年収が大きく変動します。
勤務地域による年収差
地域によって同じスキル・経験年数でも給与は大きく異なります。
都市部は人材需要が高いため、給与が高めに設定される傾向があります。
地域別 30代作業療法士の平均年収
地域 | 平均年収 |
---|---|
東京・神奈川 | 約420〜450万円 |
大阪・兵庫 | 約400〜430万円 |
地方都市 | 約380〜400万円 |
農村部 | 約360〜380万円 |
資格・スキル・役職の有無
資格や役職は、給与アップの重要な要因です。
年収アップにつながる要素
- 認定作業療法士
- 分野別専門OT(発達・精神・生活環境など)
- 心臓リハビリテーション指導士
- 3学会合同呼吸認定士
- 主任・科長などの役職経験
役職に就くと、役職手当や賞与の増額で年収が50〜100万円上がることもあります。
30代で年収を上げる現実的な方法


30代の作業療法士が年収を大きく伸ばすには、毎年の昇給だけに頼っていては限界があります。
ここでは、実践的かつ効果的な年収アップの方法を紹介します。
管理職や主任への昇進
最も確実に年収を上げられるのは、主任・科長などの管理職ポジションへの昇進です。
役職手当がつくことで、年収は100〜200万円アップすることも珍しくありません。
昇進のポイントは以下の通りです。
- 業務改善やスタッフ教育など、マネジメントスキルをアピール
- 上司や経営陣との信頼関係を築く
- 資格取得や研修参加で専門性を高める
訪問リハや自費リハへの転職
訪問リハは、1件あたりの単価が高く、
インセンティブ制度を採用している事業所が多いため高収入を狙いやすいです。
また、自費リハは保険外サービスで単価がさらに高く、集客力があれば年収500万円以上も可能です。
訪問リハのメリット
- 1件あたりの単価が高い
- インセンティブで月収が変動
自費リハのメリット
- 施術単価が高く利益率が良い
- 自由度が高く、自分の強みを活かせる
副業で収入源を増やす
30代は仕事のスキルや経験が蓄積され、副業での収入源を作るチャンスが多い時期です。
以下の副業は、作業療法士の専門知識を活かせます。
- ブログ運営
- webライター
- せどり
- 単発アルバイト
副業で年間20万円を超える収入を得れば、年収全体を大きく底上げできます。
- 「本業以外でも現場経験を積みたい」
- 「休日のスキマ時間を活用したい」
そんな方におすすめなのが、他施設での単発アルバイトです。


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他の医療・介護施設やデイサービス、訪問リハなど、
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ただし、就業規則や労働時間管理には十分注意し、ダブルワークの限度を超えない範囲で利用しましょう。
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年収アップのチャンスは確実に増えます!
30代OTの将来設計とキャリアパス


30代は作業療法士として経験もスキルも充実してくる時期ですが、
この先のキャリア選択によって40代以降の年収や働き方が大きく変わります。
ここでは、将来の収入見込みやキャリアの方向性を整理します。
40代以降の収入と生活設計
40代になると役職や専門職に就くかどうかで年収に大きな差が出ます。
役職なしでは年収420〜450万円程度で頭打ちになる一方、
管理職や高単価分野に移れば年収500万円以上も可能です。
40代以降の年収目安
働き方 | 年収目安 | 特徴 |
---|---|---|
一般職(病院・施設) | 420〜450万円 | 安定だが伸びは少ない |
管理職(主任・科長) | 470〜550万円 | 手当増・責任大 |
高単価領域(自費・訪問) | 500万円〜 | 実績次第でさらに増加 |
生活設計を考える際は、
教育費や住宅ローンなど大きな支出も視野に入れ、年収アップの計画を立てる必要があります。
専門職としてのスキル深化
30代は、専門性を高めることで市場価値を上げられる時期です。
例えば以下の資格やスキルは、給与交渉や転職時の大きな武器になります。
- 認定作業療法士
- 分野別専門OT(発達・精神・生活環境など)
- 心臓リハビリテーション指導士
- 3学会合同呼吸認定士
- 主任・科長などの役職経験
専門性が高まれば、教育担当や外部講師などの副収入源も作りやすくなります。
ワークライフバランスと収入の両立
30代は仕事と家庭・プライベートのバランスが課題になりやすい時期です。
高収入を狙う働き方は拘束時間や負担が増える傾向があるため、何を優先するかを明確にすることが重要です。
- 家庭重視 → 日勤・残業少なめの職場+副業で補う
- 収入重視 → 訪問リハや管理職を積極的に狙う
- 専門性重視 → 資格取得や学会活動を優先
まとめ|30代作業療法士は戦略次第で年収500万円も狙える


30代作業療法士の年収は、全国平均で約380〜410万円、手取りは月26万円前後が一般的です。
20代からの昇給幅は年間2,000〜8,000円と控えめで、大きな年収アップは昇給だけでは難しいのが現実です。
本記事の要点は以下の通りです。
- 30代前半と後半では年収に最大30万円程度の差
- 看護師や放射線技師に比べると低めだが、夜勤なし・安定の強みあり
- 勤務先・地域・資格・役職で年収差は50万円以上つく
- 訪問リハ・自費リハは年収アップの有力手段
- 管理職登用、副業、転職エージェント活用がカギ
特に、
- レバウェルリハビリ(関東の高給与求人に強い)
- PTOT人材バンク(全国対応)
- PTOTSTワーカー(条件交渉力に定評)
といったエージェントを併用すれば、
30代でも年収450〜500万円台を現実的に狙えます。



現状維持ではなく、情報収集と行動をセットで行うことが、30代作業療法士の収入を最大化する第一歩です。