【最新版】作業療法士の年収は平均値と中央値どちらを見るべき?差が出る理由と相場を解説

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作業療法士 年収 平均値・中央値

作業療法士として働く中で、

「自分の年収は相場より高いのか低いのか…」と気になったことはありませんか。

転職や将来設計を考えるうえで、平均値と中央値の両方を知っておくことはとても重要です。

平均値は全体の収入を均した数字、中央値はちょうど真ん中の層の収入を示す数字。

この2つを比較すると、業界全体の収入分布や、自分の位置がより明確に見えてきます。

本記事では、最新の統計データをもとに、作業療法士の年収平均値と中央値を詳しく解説します。

さらに、年齢別・経験年数別・地域別の傾向、

公務員と民間の違い、高給与の職場ランキング、そして年収アップの具体的なステップまで網羅。

現役作業療法士であり、管理職として採用や面接にも携わる私の視点から、

数字の背景やリアルな現場感も交えてお伝えします。

OTゆず

読み終える頃には、自分の年収を正確に把握し、次に取るべき行動が明確になるはずです。

この記事を書いた人
  • OT歴15年以上、急性期OT
  • 役職名は、係長
  • 転職歴2回
  • 回復期→在宅→急性期(現在)
  • 2回の転職で年収250万Up
  • 面接対策・転職ノウハウを発信
目次

作業療法士の年収平均値と中央値【最新データ】

作業療法士 年収 平均値 中央値 

作業療法士の年収水準を把握するうえで、

平均値と中央値の両方を確認することは欠かせません。

この2つの指標を照らし合わせることで、業界全体の収入分布や、自分の位置がより明確になります。

平均値と中央値の違いとは

まず、平均値と中央値の違いを整理しましょう。

  • 平均値:すべての人の年収を合計し、人数で割った値。高収入・低収入の人の影響を受けやすい。
  • 中央値:収入順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する人の年収。極端な数値に影響されにくい。

作業療法士業界は、病院・施設・訪問リハ・自費リハなど勤務先の幅が広く、

年収のばらつきが大きいため、平均値だけを見ると実態が見えにくくなる傾向があります。

例えば、訪問リハで年収600万円以上の人がいる一方、新卒やパート勤務の年収は300万円台。

OTゆず

この差が平均値を押し上げ、実際より高く見せてしまうことがあります。

最新の全国平均年収と中央値

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年版)」によると、作業療法士の最新データは以下の通りです。

指標年収月収(手当込み)賞与
平均値約430万円約28.5万円約88万円
中央値約410万円約27.5万円約80万円

このデータからわかるように、平均値は中央値より約20万円高い数字となっています。

つまり、全体の中で上位層が平均を押し上げており、

実際のボリュームゾーンは中央値付近であることがわかります。

平均値だけでは見えない年収の実態

平均値と中央値の差は20万円程度ですが、

ここに業務形態や地域、経験年数の要素を加えると差はさらに広がります。

例えば、訪問リハを行っている作業療法士の年収は500万円を超えるケースが多く、

逆に老健や特養では400万円未満の求人も珍しくありません。

また、

都市部と地方では同じ経験年数でも年間50〜80万円の差が出る場合があります。

このため、

「自分の年収が平均値より上か下か」だけで判断するのではなく、同条件の人と比べてどうかという視点が大切です。

年齢別・経験年数別にみる作業療法士の年収相場

年齢別・経験年数別 作業療法士 年収相場

作業療法士の年収は、年齢や経験年数によって大きく変わります。

ただし、他職種と比べると昇給幅は緩やかで、一定年数を超えると伸びが鈍化するのが特徴です。

20代・30代・40代・50代の年収傾向

厚生労働省の賃金構造基本統計調査と求人データを基にすると、おおよそ以下のような年収傾向になります。

年齢層平均年収特徴
20〜24歳約350〜370万円新卒〜数年目。昇給は年1〜2%程度。
25〜29歳約380〜400万円中堅層への入り口。役職・手当がつく人も。
30〜34歳約400〜430万円スキル・経験の幅が広がり、昇給幅も安定。
35〜39歳約420〜450万円リーダー職や主任職で大幅増の可能性あり。
40〜49歳約430〜470万円管理職か臨床かで差が大きくなる。
50歳以上約420〜460万円頂点に達した後は横ばいか微減傾向。

ポイント

  • 30代半ば以降は役職手当の有無が年収差の大きな要因
  • 臨床一本の場合、40代以降も年収上昇は緩やか
  • 管理職に就くと、年収500万円超も現実的

経験年数ごとの昇給カーブ

経験年数別で見た昇給の伸び方は、以下のようなカーブを描きます。

  • 1〜5年目:年2000円〜1万円程度の昇給(資格手当込み)
  • 6〜10年目:役職手当がつく人が増え、年間10〜20万円アップも
  • 11年目以降:昇給幅は鈍化し、年数よりもポジションや勤務先の形態で差が出る

特に訪問リハや自費リハに転職した場合は、

経験5年未満でも年収500万円に到達することがあります。

若手とベテランでの年収差

若手(20代)とベテラン(40代以上)の平均年収差は約70〜90万円。

ただし、この差はあくまで「平均」であり、勤務先や働き方によって逆転現象も起きます。

例えば、

  • 20代後半で訪問リハに転職 → 年収520万円
  • 40代前半で地方の老健勤務 → 年収420万円

といったケースも珍しくありません。

地域別に比較した作業療法士の年収

地域別 作業療法士 年収

作業療法士の年収は、地域によって大きな差があります。

同じ経験年数・スキルでも、勤務地が違うだけで年収が50〜80万円変わることも珍しくありません。

関東・関西・東海の高給与傾向

大都市圏は求人数が多く、給与水準も高い傾向にあります。

特に関東は訪問リハや自費リハの求人が豊富で、インセンティブ制度を導入している職場も多いです。

地域平均年収高給与求人の特徴
関東450〜500万円訪問リハ・急性期・自費リハ施設が多い
関西430〜470万円都市部は高給与、郊外は平均的
東海420〜460万円自動車産業系リハや民間病院が多い

ポイント

  • 関東は年収500万円超の求人が最も多いエリア
  • 関西は都市部(大阪・神戸)と地方で給与差が大きい
  • 東海は大企業グループ病院で安定高収入が狙える

地方と都市部の年収格差

地方では物価が安い分、給与水準も都市部より低い傾向にあります。

ただし、地域密着型の病院や老健で管理職に就けば、都市部並みの年収を得ることも可能です。

都市部のメリット

  • 高給与求人が豊富
  • キャリアアップの機会が多い
  • 新しい分野(自費リハなど)の求人もある

地方のメリット

  • 家賃や生活費が安い
  • 勤務先の人間関係が密で安定しやすい
  • 長く働きやすい環境が多い

公務員OTと民間OTの年収比較

公務員OT 民間OT 年収

作業療法士として働く際、公務員か民間かによって年収の傾向や安定性は大きく異なります。

それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったキャリア選択がしやすくなります。

初任給と昇給ペースの違い

公務員OTは給与表に基づいて決まるため、

初任給は安定しており、昇給も年1回確実にあります。

民間OTは初任給に幅があり、昇給額も施設によって異なります。

項目公務員OT民間OT
初任給(新卒)約21〜23万円約20〜25万円
昇給ペース年1回、3,000〜5,000円年1回〜2回、1,000〜8,000円(施設差大)
昇給の安定性高い不安定(業績依存)

ボーナス支給額の差

公務員OTは年間4.0〜4.4か月分の賞与が安定して支給されます。

民間OTは業績に左右され、年間2.0〜4.0か月分の幅があります。

  • 公務員OT:基本給23万円×4.2か月=約96万円/年
  • 民間OT(高待遇):基本給25万円×4.0か月=約100万円/年
  • 民間OT(低待遇):基本給22万円×2.5か月=約55万円/年

安定性と収入のバランス

  • 公務員OTの強み:安定性抜群・リストラリスクがほぼゼロ・福利厚生が充実
  • 民間OTの強み:昇給幅が大きい施設があり、短期間で年収アップ可能・成果に応じたインセンティブあり

管理職を目指さない場合、

公務員OTの方が生涯賃金は安定しますが、短期的な年収アップは民間OTが有利です。

私の管理職目線の意見

採用側の立場から見ても、

公務員は昇給・待遇が制度化されているため予測が立てやすく、民間は優秀な人材に高額報酬を提示できる柔軟さがあります。

OTゆず

安定志向なら公務員、チャレンジ志向なら民間という選び方が無難です。

年収を上げやすい職場・施設形態ランキング

作業療法士 年収上げる 職場

作業療法士の年収は、職場の種類によって大きく変わります。

特に訪問リハや自費リハ施設などは、

給与体系やインセンティブ制度が充実しており、短期間で高収入を狙える環境です。

訪問リハビリ

訪問リハは、利用者の自宅へ訪問してリハビリを提供する業務です。

1件あたりの単価が高く、件数に応じてインセンティブがつく職場も多いです。

年収目安:450〜600万円

特徴

  • 基本給+件数インセンティブで大幅増収も可能
  • スケジュール管理の自由度が高い
  • 運転業務が必須になることが多い

急性期病院

急性期病院は医療密度が高く、経験を積みやすい職場です。

もちろん病院によりますが、専門性が高い分、給与水準も比較的高めです。

年収目安:430〜500万円

特徴

  • 高度医療に携われるためスキルアップしやすい
  • 手当や福利厚生が充実している病院が多い
  • 忙しさとプレッシャーは強め

自費リハ施設

保険外サービスを提供するリハ施設は、単価が高いため給与も高水準です。

特に都市部では、1回60分で8,000〜12,000円の料金設定が多く、売上に応じて歩合給が支給されます。

年収目安:500〜700万円

特徴

  • 利用者はモチベーションが高く、成果が出やすい
  • 営業・マーケティング知識が求められる
  • 新規参入施設も多く、将来性あり

このように、

OTゆず

同じ作業療法士でも勤務先の選び方次第で年収は大きく変わります。

作業療法士が年収を上げるための具体的ステップ

作業療法士 年収上げる ステップ

作業療法士として年収を上げるには、「ただ転職する」だけでは不十分です。

戦略的に情報収集・スキル習得・条件交渉を行うことで、同じ資格でも大きな収入差が生まれます。

高給与求人の探し方

年収を上げる第一歩は、情報源の質を高めることです。

  • 非公開求人:条件が良い求人ほど非公開で募集されることが多い
  • 地域特化の転職エージェント:希望エリアの求人に強い担当者を選ぶ
  • 施設の内部情報:離職率や人間関係の情報まで把握できるサービスを活用

特に訪問リハや自費リハ施設の高給与求人は、

公開されていないことが多く、登録者限定で紹介されるケースがほとんどです。

資格・スキル取得での年収アップ

臨床スキルだけでなく、

マネジメントや営業スキルを身につけることで、高収入ポジションへの道が開けます。

おすすめのスキル・資格例

  • 認定作業療法士(専門分野での高い評価)
  • リハビリ営業経験(自費リハや訪問で有利)
  • チームマネジメント経験(主任・管理職候補)

転職エージェントを活用した条件交渉

OT向け転職サイト 3社比較

自分で給与交渉をするのは難易度が高いため、経験豊富なエージェントに任せるのが効果的です。

エージェントを活用すれば、

求人票に記載されていない手当や、初年度からの給与引き上げなども狙えます。

特にPTOTSTの転職に強いサービスとしては、以下の3つがあります。

✅PTOT人材バンク

出典:PTOT人材バンク

PTOT人材バンクは、医療・介護業界に特化した大手転職サービスで、全国対応かつ求人数が多いのが特徴です。

特に「急ぎの転職や「短期間での内定獲得」に強く、面接対策や履歴書添削のスピード感があります。

メリット

  • 全国対応で地方求人も豊富
  • 面接日程の調整や給与交渉を代行
  • 登録から面接までがスムーズ

活用のコツ

  • 希望条件を初回面談でしっかり共有する
  • 紹介された求人の裏側情報も必ず確認する
  • 複数求人を比較して選ぶ姿勢を持つ

安定したサービスを求めるなら、まず登録しておくべきエージェントです。

\ 登録・利用は無料/

好条件の非公開求人多数

✅PTOTSTワーカー

出典:PTOTSTワーカー

PTOTSTワーカーは、業界最多クラスの公開求人数を誇り、地方から都市部まで幅広い選択肢を持っています。

非公開求人も豊富で、管理職や高待遇案件など、

一般には出回らない求人を探している人に特におすすめです。

メリット

  • 業界トップクラスの求人数(全国対応)
  • 地方求人の選択肢が多い
  • 給与や勤務条件の交渉に強い

活用のコツ

  • 条件を幅広く提示して選択肢を広げる
  • 非公開求人は必ずチェック
  • 条件交渉は担当者に任せてストレス軽減

求人数も多く、初めての転職で不安が大きい若手OTにも頼りになる存在です。

\ カンタン1分で登録・完全無料/

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✅レバウェルリハビリ

出典:レバウェルリハビリ

レバウェルリハビリは、求人票には載らない「職場の人間関係」や「内部の評判」に関する情報が豊富です。

特に人間関係で転職を考えている人にとっては、この情報が大きな判断材料になります。

メリット

  • 内部情報(人間関係・職場の雰囲気)に強い
  • 面接同行や就業後のフォローあり
  • 都市部(東京・神奈川・埼玉・千葉)に特化

活用のコツ

  • 面接前に職場の内部事情を確認しておく
  • 条件よりも環境を重視する転職に向いている
  • 就業後のフォローも積極的に利用する

求人の質も高く、時短勤務・非常勤・管理職候補など、ライフステージに合わせた柔軟な選択肢が豊富です。

\ カンタン1分で登録・完全無料/

好条件の非公開求人多数

私が管理職として採用に携わる立場から見ても、

エージェント経由の応募は直接応募より条件が上がりやすい傾向があります。

OTゆず

特に給与や勤務時間の柔軟化、入職時のポジション交渉は、エージェントを通した方が成功率が高いです。

行動するタイミングが収入を左右する

高条件の求人は、募集から1〜2週間で締め切られることも多いです。

「いつか転職しよう」と考えている間に、他の人に取られてしまう可能性があります。

結論

年収アップを狙うなら、

  • まずは情報収集を開始
  • 気になる求人は即エントリー
  • 条件交渉はプロに任せる

この流れを早めに回すことが重要です。

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まとめ|作業療法士の年収は中央値で見るべき、行動で変わる

まとめ 一歩踏み出そう

作業療法士の年収は、平均値と中央値の両方を知ることで、自分の位置や市場の実態を正しく把握できます。

統計では平均年収は約430万円、中央値は約410万円。

地域・経験年数・職場形態によって、この数字は大きく変動します。

今回の記事でお伝えしたポイントは以下の通りです。

  • 平均値は上位層の影響を受けやすく、中央値の方が実態に近い
  • 年齢・経験年数・地域で年収差が大きくなる
  • 訪問リハ、自費リハ、急性期病院は高給与を狙いやすい
  • 公務員OTは安定、民間OTは短期での高収入が可能
  • 年収アップは求人情報の質と条件交渉力で決まる

そして、行動するかどうかで年収の未来は変わります。

年収を上げたいなら、まずは情報収集を始めること。

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その一歩が、あなたのキャリアと生活を大きく変えるきっかけになります。

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