後悔しないための注意
30代は、作業療法士としての経験が増え、
次のキャリアを考え始める時期。

このまま今の職場でいいのか?



もっと自分らしい働き方があるのでは?
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
一方で、
- 「転職して後悔したらどうしよう」
- 「年収や条件が今より悪くならないか不安」
という声もよく耳にします。
この記事では、
30代OTが転職で後悔しないために押さえておきたい6つの注意点を解説。
転職のタイミング、準備のコツ、避けるべき落とし穴など、
リアルな視点でお届けします。
迷いや不安があっても大丈夫。



正しく知って備えることで、納得のいくキャリア選択ができるはずです。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
- @yuzu_ot_reha) (
30代作業療法士が転職で後悔しないために知っておきたいこと
30代の作業療法士が転職を考えるとき、
勢いや焦りだけで動くと後悔する可能性があります。
- 現職の不満だけで判断しない
- 転職理由を明確にする
- 希望条件を整理しておく
- キャリアアップと収入のバランスを考える
- 年収だけで判断しない
- 今後のライフプランを視野に入れる
ここでは、実際の失敗談をふまえて、事前に押さえておきたい6つの注意点を解説します。
現職の不満だけで判断しない
- 「上司と合わない」
- 「残業が多い」
など、今の職場への不満が転職のきっかけになることは多くあります。
しかし、それだけを理由に急いで転職先を決めると、
また似たような職場環境に戻ってしまうこともあります。
たとえば、職場の人間関係に不満を感じていたOTが、
「とにかく辞めたい」という思いで転職を決意。
本質的な不満の原因を整理し、
「どう働きたいか」まで掘り下げることが大切です。
転職理由を明確にする
書類選考や面接で必ず聞かれるのが、
「なぜ転職したいのか?」という問いです。
ここがあいまいだと、
「この人はまたすぐ辞めるのでは」と見なされ、書類選考で落とされることもあります。
- 「スキルアップのため」
- 「生活とのバランスを見直したい」
など、ポジティブかつ具体的な理由を用意するようにしましょう。
また、転職理由は自分の軸にもなります。



ぶれない転職活動をするためにも、最初に言語化しておくことが重要です。
希望条件を整理しておく
- 「今より年収が上がればOK」
- 「通勤時間が短いならいい」
など、曖昧な条件設定のまま求人を探しても、迷いが生まれやすくなります。
転職活動を始める前に、
以下のような項目を整理しておくと、判断がスムーズになります。
希望条件 | 優先度 | 理由 |
---|---|---|
年収 | 高 | 子育て費用を確保したい |
勤務地 | 中 | パートナーの転勤あり |
休日数 | 高 | 子どもとの時間を優先 |
このように整理することで、



「何を妥協できて、何を譲れないのか」が明確になります。
キャリアアップと収入のバランスを考える
30代は、スキルや資格の取得、専門性を高めるチャンスが多い時期。
一方で、年収や待遇の向上も重要なテーマです。
たとえば、認定OTやケアマネなどの資格を活かして、
特定領域に強みを出すことで、専門職としての単価を上げることも可能です。
しかし、資格取得にばかり目を向けてしまい、
- 「現場経験が浅い」
- 「マネジメント経験がない」
などの弱点が出ることもあります。
年収だけで判断しない
「年収が上がるから」という理由だけで職場を選ぶと、
働き方や職場環境に不満を感じやすくなります。
- 拘束時間が長くなった
- 残業代が固定で実質手取りが少ない
- 年功序列が強く、自由な働き方ができない
給与以外にも、
職場の雰囲気・人間関係・成長機会などの要素を総合的に判断することが大切です。
今後のライフプランを視野に入れる
30代は、結婚・出産・子育てなど、
ライフイベントが集中しやすい時期でもあります。
たとえば、
「子どもが小学生になるまでは時短勤務ができる環境」や、
「パートナーの転勤に柔軟に対応できる勤務地」など、
長期視点での選択が重要です。
30代での転職はチャンス?メリットと可能性を正しく理解
転職と聞くと「逃げ」や「不安定な選択」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、
30代はむしろ自分の価値を活かしながら働き方を選び直せるタイミングです。
- 経験が評価されやすくなる
- 管理職や専門職の道が開ける
- ライフスタイルに合う職場を選びやすい
ここでは、30代で転職することで得られる3つのメリットを解説します。
経験が評価されやすくなる
30代の作業療法士は、臨床経験が5〜10年ほどあり、
基礎スキルと応用力のバランスが取れている世代です。
若手に比べて、
- 多様な疾患・ケースに対応できる
- チーム内での役割意識が高い
- 指導や育成経験もある
といった理由から、
採用現場では「即戦力」として期待されやすいのが実情です。
特に訪問リハや地域包括支援などでは、
「一定経験があるOT」が求められる傾向があり、30代はまさにそのニーズに合致します。
管理職や専門職の道が開ける
30代は、現場でのプレーヤー経験に加え、
マネジメントや専門分野への道を模索できるタイミングでもあります。
たとえば、
- 主任や係長などの管理職ポジション
- 認定作業療法士や、ケアマネなどの専門資格を活かした道
- 地域連携や退院支援など、病院外との連携業務
これらのポジションにチャレンジすることで、
収入アップとキャリアの安定を両立できる可能性が高まります。
転職を“経験を活かすためのキャリア戦略”として捉えると、
将来の選択肢は大きく広がります。
ライフスタイルに合う職場を選びやすい
30代は、仕事以外のライフイベントとの両立も大きなテーマになります。
たとえば、
- 結婚・出産・育児
- 介護や家族のサポート
- 自分の健康管理
こうしたライフスタイルの変化に合わせて、
働き方を見直す転職が増えているのが30代の特徴です。
希望条件の例 | 背景 |
---|---|
残業の少ない職場 | 育児との両立を優先したい |
土日休みの職場 | パートナーとの予定を合わせたい |
通勤30分圏内 | 体力面と家庭の事情を考慮 |
「今の働き方に無理がある」と感じたら、



一度立ち止まり、見直すことができるのが30代の強みです。
転職に失敗しないために準備しておくこと
転職を成功させるためには、
勢いよりも準備が9割と言われるほど、事前の整理と情報収集が鍵を握ります。
- 履歴書・職務経歴書のアップデート
- 自己分析と棚卸しの徹底
- 情報収集は信頼できる媒体から
ここでは、30代作業療法士が押さえておきたい3つの準備ポイントをご紹介します。
履歴書・職務経歴書のアップデート
30代になると、職務経歴も充実してくる一方で、
情報が古かったり冗長になっていたりすることがあります。
履歴書・職務経歴書のポイント
- 業務内容は“成果”ベースで書く
- 具体的なエピソードを1つ入れる
- 専門性・得意分野を明示
形式的な記載ではなく、
「この人と一緒に働きたい」と思わせる書き方が重要です。


自己分析と棚卸しの徹底
転職活動に入る前に、
自分自身の強み・弱み・価値観を明確にしておくことが不可欠です。
- 過去の経験をリストアップ
- そこから得たスキル・学びを抽出
- 今後のキャリアで活かしたいポイントを整理
この作業を通じて、自分がどんな職場で、どう働きたいかがはっきりしてきます。
また、面接でも自信を持って話せるようになります。


情報収集は信頼できる媒体から
求人票だけでは、
- 「職場の雰囲気」
- 「残業の実態」
- 「人間関係」
など、実際の働きやすさはわかりません。
そこで役立つのが、
信頼できる情報収集の方法としては
- 転職サイト・エージェントに登録し、非公開求人や内部情報を聞く
- 見学や職場体験の機会を活用する
- SNSや口コミで、現場の声を確認する
情報の「質」と「広さ」の両方を意識しながら、
判断に必要な材料を増やすことが、後悔のない転職につながります。
こんな職場には注意!30代OTが避けるべき転職先の特徴
30代での転職は、キャリアの方向性を左右する重要な分岐点。
理想の職場を探すと同時に、
避けるべき職場の特徴にも注意することが大切です。
以下の3つは、



転職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する原因になりやすい要素です。
離職率が高い職場
離職率が高い職場は、何らかの根本的な課題を抱えている可能性が高いです。
たとえば、
- 上司のマネジメント力が弱い
- 人間関係がギスギスしている
- 労働時間や業務量に問題がある
これらはすぐに環境が改善されるものではなく、
あなたが入っても同じ状況に悩まされる可能性が高いです。
見極めポイント
チェック項目 | 注意すべき傾向 |
---|---|
常に求人を出している施設 | 慢性的な人手不足かも |
見学でスタッフの表情が暗い | 雰囲気が悪い可能性 |
面接で離職理由を聞いても曖昧 | 本音を隠しているかも |
口コミサイトや、
キャリア支援がない職場
30代は「この先の10年をどう働くか」を見据える大切な時期。
にもかかわらず、以下のような職場は避けたほうが無難です。
- 研修や勉強会が一切ない
- 管理職やリーダー職がほぼ存在しない
- 業務が毎日ルーティン化しているだけ
これでは、数年後に「成長していない自分」に気づき、



再び転職を考える…という悪循環に陥る恐れがあります。
面接で「資格取得支援制度の有無」や「キャリアアップの具体例」について質問しておくと、
将来像が見えやすくなります。
労働時間・待遇のミスマッチ
求人情報だけでは見えづらいのが、
実際の勤務時間と待遇面のリアルです。
- 「残業少なめ」→ 実はサービス残業が常態化
- 「土日休み」→ イベントや勉強会で実質出勤
- 「年収○万円」→ 昇給制度がなく5年後も変わらない
こうした点は、見学時のスタッフの表情や、
転職エージェントの内部情報で見極めが可能です。
転職を成功に導くには?おすすめのサポート活用法
転職活動を1人で進めるのは、情報不足や判断ミスのリスクが高まります。
特に30代は、仕事・家庭・将来のキャリアなど多くの要素を考慮する必要があり、



信頼できるサポートを得ることが成功の鍵になります。
以下の3つの方法は、実際に多くのOTが活用している有効な手段です。
転職サイトやエージェントを活用する
特に30代の転職では、
「自分の希望条件に合った職場を探し出す」ことが大きな課題です。
そこで、転職エージェントの利用が強い味方になります。
メリット
- 自分では探せない非公開求人を紹介してくれる
- 条件交渉や面接日程の調整を代行してくれる
- 職場のリアルな雰囲気や人間関係の情報を提供してくれる
例えば、
PTOT人材バンクやレバウェルリハビリなどの専門エージェントは、
複数の求人を比較して検討する
エージェントを使う場合でも、1社だけに頼るのはリスクがあります。
情報の偏りや、担当者との相性の問題も考慮して、
複数のエージェントに登録するのが賢明です。
比較ポイント | 確認する内容 |
---|---|
求人数の多さ | 地域・職種に偏りがないか |
担当者の対応 | 連絡頻度、提案内容、親身さ |
求人の質 | 勤務条件、将来性、雰囲気など |
同じ条件でも紹介される求人が異なることはよくあるため、
「比較して選ぶ」姿勢が大切です。


信頼できる担当者とつながる
担当者との相性は、転職の満足度に大きく影響します。
- 「とにかく転職を急かしてくる」
- 「こちらの希望を無視して紹介する」
といった対応では、良い結果にはつながりません。
ポイント
- 話を丁寧に聞いてくれる
- 求人のメリット・デメリットを正直に伝えてくれる
- 紹介後もフォローしてくれる
もし「合わない」と感じた場合は、
エージェント内で担当変更を依頼するのもOKです。
まとめ|30代作業療法士が後悔しない転職をするために


30代の作業療法士にとって、転職は「逃げ」ではなく、
これからの10年をデザインする大切な選択肢です。
現場での経験が増え、価値を発揮できるフィールドも広がってきた今こそ、
「自分らしく働ける職場」への第一歩を踏み出すチャンスです。
とはいえ、
だからこそ、今回紹介した注意点や成功のコツを参考に、
「準備」と「情報収集」をしっかり行うことが大切です。
不安がある方も、まずは情報を集めてみるだけでもOK。



実際に転職サイトで求人を見たり、プロに相談してみたりするだけで、新しい可能性が見えてきます。
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