作業療法士として働きながら、

転職してみたいけれど、怖くて一歩踏み出せない
と感じていませんか?
実はその不安、多くのOTが抱えているごく自然な感情です。
職場の人間関係、経験不足への不安、新しい環境への適応……。
私も、2度の転職を経験する中で、同じような怖さを何度も感じてきました。
ですが、
準備の仕方や考え方を変えることで、転職は“リスク”ではなく“チャンス”になります。
この記事では、転職に対して怖さを感じる理由と、
その不安にどう向き合えばよいかを、体験談も交えて丁寧に解説します。
最後には、



転職活動を支えてくれたおすすめのサポートもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
- @yuzu_ot_reha) (
作業療法士の転職が怖いと感じる5つの理由と対処法
転職を考えても、どうしても「怖さ」が先に立って動けないことがあります。
- 転職先の職場が合わなかったらどうしよう
- スキルや経験に自信が持てない
- 面接や書類で落とされるのが怖い
- 今より条件が悪くなったらどうしよう
- 職場の人間関係が不安
ここでは、作業療法士が転職に対して不安を感じる
代表的な5つの理由と、それぞれの対処法を紹介します。
転職先の職場が合わなかったらどうしよう
新しい職場に馴染めるかどうかは、多くの人が抱える不安のひとつです。
特にOTはチームでの連携が重要なため、
職場の人間関係や価値観の違いが気になるものです。
この不安に対処するためには、「見学」と「事前情報の収集」がカギになります。
職場見学では、
また、同じ分野のOT仲間からの口コミや転職サイトの情報も役立ちます。
合わなかったらどうしよう、と考えるよりも、



「合いそうかどうかを確かめに行く」というスタンスで動くと、不安が軽減されていきます。


スキルや経験に自信が持てない
「自分の臨床スキルで通用するのか…」と不安になるのも自然なことです。
特に、分野をまたいで転職する場合(例:訪問→急性期など)は、
即戦力になれるかどうか悩む声が多く聞かれます。
でも実際のところ、多くの転職先では
私も急性期へ転職した際、
訪問リハの経験を「生活支援に強い」と評価してもらえました。
不安だからこそ、
面接や書類で落とされるのが怖い
書類選考や面接で否定されるのが怖くて、行動を起こせないという声もあります。
「もし落ちたら、今の職場にも居づらくなるのでは」
と心配になる方もいるかもしれません。
けれど、面接や選考は「評価」ではなく「マッチング」です。
あなたが劣っているから落とされるのではなく、
たまたま相性が合わなかっただけのことが多いのです。
自信がないときこそ、



履歴書や面接対策を転職サイトのアドバイザーに頼ってみるのもおすすめです。


今より条件が悪くなったらどうしよう
- 「今より給料が下がったら…」
- 「勤務時間がきつくなったら…」
と待遇面の不安を抱く方も多いです。
この不安を解消するには、
「求人票だけで判断しないこと」が重要です。
面接や見学で、実際の勤務体制や残業の有無、評価制度について質問するようにしましょう。
また、複数の求人を比較できるようにしておくと、
「この条件なら安心できる」と思える基準も明確になります。



私は転職サイト経由で3〜4件同時に紹介してもらえたことで、納得感のある選択ができました。


職場の人間関係が不安
職場の人間関係のストレスは、
転職の大きな動機であり、同時に大きな不安でもあります。
「ギスギスした職場だったらどうしよう」と思うのは当然です。
私も、過去に人間関係に悩んで転職した経験があります。
でも、次の職場では人間関係が一新され、驚くほど心が軽くなりました。
この不安を減らすには、「見学での空気感チェック」することが効果的です。


怖さを減らすためにやるべき準備4つ
転職の怖さを完全にゼロにするのは難しいですが、
事前に備えることで不安はぐっと減らせます。
- 転職理由と優先順位を明確にする
- 事前に見学・情報収集をする
- 在職中に転職活動を進める
- 信頼できる転職支援を使う
ここでは、転職前にやっておきたい4つの準備をご紹介します。
転職理由と優先順位を明確にする
「なぜ転職したいのか」を整理することは、転職活動の土台となります。
以下のように、紙に書き出してみると頭が整理されやすくなります。
チェックリスト例
- 現職のどこに不満がある?
- それは自分で変えられること?
- 今後どんな働き方をしたい?
- 給与、勤務時間、仕事内容の優先順位は?
このプロセスを経ることで、「自分にとって譲れない条件」が明確になります。



迷ったときの判断軸にもなるので、最初にやっておくのがおすすめです。
事前に見学・情報収集をする
怖さの正体の多くは「知らないこと」への不安です。
だからこそ、見学や情報収集で“未知”を減らすことが重要です。
おすすめの情報収集法
- 公式サイト・パンフレットで基本情報を確認
- 実際に働いている人から話を聞く
- 転職サイトを活用し、職場のリアルな声を聞く
- 見学時にスタッフの雰囲気・利用者との関わり方を観察する
私が急性期に転職したときも、
「行ってみないと分からない」部分は確かにありますが、
見学だけでもかなり不安は軽減されます。
在職中に転職活動を進める
よほどの事情がない限りは、「退職してから探す」よりも、
在職中に活動を始めることを強くおすすめします。
- 金銭的不安がなく、冷静に判断できる
- 「次が決まっていない焦り」で妥協しなくて済む
- 複数の求人を比較しやすくなる
- 職場選びに時間をかけられる
転職に失敗するパターンの多くは、
「とにかく辞めたい」が先に来てしまい、
準備不足のまま焦って次を決めてしまうケースです。
信頼できる転職支援を使う
最後におすすめなのが、転職エージェントの活用です。
「転職サイト=営業っぽい」という印象を持つ方も多いですが、
実際は情報の質と量が圧倒的に違います。
私も2回の転職ともに、複数の転職サイトを利用しました。
- 条件に合う求人を複数提案してくれる
- 面接日程や条件交渉を代行してくれる
- 職場の内情(残業、人間関係)も教えてくれる
- 書類添削や面接練習のサポートがある
怖さを軽くしたいなら、



「誰かと一緒に考える」という選択肢も持っておくとよいでしょう。


不安を抱えたまま働き続けるリスクとは?
転職が怖いからといって、不安を抱えたまま同じ職場に居続けると、
じわじわと大きなリスクにつながることもあります。
ここでは、私の実体験も交えながら、その代表的な3つのリスクをご紹介します。
心身への負担が蓄積する
転職をためらい、
不満やストレスを抱えたまま働き続けると、心身ともに疲弊していきます。
特にOTの仕事は、身体的にも精神的にも負荷の高い職種です。
ありがちなサイン
- 朝起きるのがつらい
- 仕事に集中できず、ミスが増える
- 帰宅後に何もやる気が起きない
- 休みの日も仕事のことが頭を離れない
我慢は美徳ではなく、長引くと自分を壊す要因になります。


キャリアチャンスを逃す
「怖いから」という理由で現状維持を続けていると、
新しい分野に挑戦するチャンスを逃すことになります。
特に30代前半までの転職は、
分野をまたいだ転職でも比較的柔軟に受け入れてもらえます。
ですが、
年齢が上がるにつれて「専門性」や「経験」が求められ、選択肢は徐々に狭まっていきます。
年齢層 | 転職難易度 | コメント |
---|---|---|
20代後半 | 低 | 育成前提で採用されやすい |
30代前半 | 中 | 実績が求められるが柔軟性あり |
30代後半 | やや高 | 分野変更に慎重な職場も増える |
40代以上 | 高 | 専門性や管理職経験が重要視される |
怖さを感じても、



「今動いたほうがいいのかどうか」を一度冷静に見つめ直すことが必要です。
自信とモチベーションが下がってしまう
「今の職場に合っていない」と感じながら働き続けることで、
徐々に自己肯定感やモチベーションが低下していきます。
これは、表には出づらくても、
じわじわと仕事全体に悪影響を及ぼします。
私が回復期にいた頃も、



もっと違う形でリハに関わりたい…
と感じながら何も行動できず、無力感や焦燥感が日に日に増していきました。
転職後、急性期の現場で再びチャレンジする機会を得たことで、
「まだ自分にもできる」と自信を取り戻すことができました。
現状への不満は、自分にとっての“変わりたいサイン”でもあります。。


転職してよかったと思えた瞬間【体験談】


転職には確かに不安もありますが、
動いてみて初めてわかる「よかった」と思える瞬間がたくさんあります。
ここでは、私自身が経験した3つの“転職して本当によかった”と思えたエピソードをご紹介します。
急性期で専門性を高められた
訪問リハから急性期へ転職した際、
最初はスピード感や医療処置の多さに戸惑いがありました。
ですが、少しずつ環境に慣れていく中で、
「臨床判断力」や「リスク管理能力」が格段に上がっていくのを実感しました。
たとえば、
- 術後早期の離床支援
- 呼吸器管理下での作業療法
- 廃用予防の即時介入
など、以前では経験できなかったような場面に立ち会うことができ、



自分の専門性が広がった実感がありました。
スピードもプレッシャーもある環境でしたが、
それ以上に「作業療法士としてレベルアップしている」という実感があり、
自信を取り戻すきっかけになったのです。
人間関係がリセットできて心が楽に
以前の職場では、長年同じスタッフと働く中で気疲れや気遣いが重なり、
「本音を出せない自分」にストレスを感じていました。
転職後、新しい環境で人間関係をゼロから構築できたことで、
気持ちの面で大きく楽になりました。
中途入職という立場は、
最初は少し緊張もありますが、逆に言えば「リセットのチャンス」でもあります。
前職での経験を活かしながら、
距離感を大切にした人間関係を築くことができ、職場へのストレスが大きく軽減されました。
- 「職場の空気に疲れている」
- 「人間関係で悩んでいる」
そんな方にとって、転職は心の健康を守る手段にもなり得ます。
給与と労働条件の改善
転職によって、「働き方」そのものが改善されたことも大きなメリットでした。
前職ではサービス残業や休日対応が常態化していたのに対し、
転職後は勤務時間がきっちり管理され、定時退勤が基本に。
項目 | 転職前(訪問) | 転職後(急性期) |
---|---|---|
勤務時間 | 8:30〜18:30(残業あり) | 8:30〜17:15(残業ほぼなし) |
年収 | 約400万円 | 約650万円 ※管理職手当あり |
土日休み | 不定期 | 完全週休2日制 |
こうした条件面の改善は、QOLにも直結します。



こんなに変わるなら、もっと早く動いておけばよかった
と今では感じています。
まとめ|作業療法士の転職が怖いのは当然。でも一歩踏み出そう


転職に不安を感じるのは、とても自然なことです。
むしろ、
自分のキャリアを考えているからこそ「怖い」と感じているのだと思います。
転職にはリスクもありますが、「変わらないこと」もまた、大きなリスクです。
今の悩みや不安をそのままにしておくことで、
心身のバランスを崩したり、大切なキャリアのチャンスを失う可能性もあります。
まずは、自分の気持ちと向き合い、
- 「どうしたいのか」
- 「どうなりたいのか」
を明確にするところから始めてみてください。
そして必要であれば、転職のプロの力を借りてみるのも良い選択です。



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