
OTってオワコンじゃない…



今のとこ転職してみたいけど、副業も気になるし…
そんなふうに悩んでいたのは、ちょっと前の私自身です。
作業療法士として働くなかで、収入や働き方へのモヤモヤが少しずつ大きくなっていって、「何かを変えたい」という気持ちが強くなりました。
そんな中で始めたのが副業。
そしてその副業が、気づけば転職の後押しにもなり、「本当にやってよかった!」と思える経験につながったんです。
この記事では、私が実際にやってきたことをそのままお話しします。
どんな副業を選び、どうやって時間をやりくりして、どんなふうに転職を進めたのか。
そして、転職後に感じたリアルな気持ちも正直に書いています。



少しでも「副業と転職、気になるな」と思っている方にとって、一歩踏み出すヒントになれたら嬉しいです。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 趣味は、パスタ作り
- @yuzu_ot_reha) (
作業療法士が副業しながら転職を成功させた体験談
ここでは、私が副業と転職を両立させてキャリアを切り開いた体験談を、リアルにお話ししていきます。
副業を始めようと思ったきっかけから、転職活動、実際に転職してどうだったかまで…。
- なぜ副業と転職を同時に考えたのか
- 実際に選んだ副業の内容と理由
- 副業が転職活動にどう役立ったか
- 転職先の選び方と決め手
- 転職後に感じたメリットとギャップ
OTとして今よりもっと自分らしい働き方をしたいと考えている方に、少しでもヒントになればうれしいです。
なぜ副業と転職を同時に考えたのか
私は回復期病棟で働いていました。
だんだんと「この先の将来性あるの?オワコンなのかな…」と不安を感じるようになって。
給料もそんなに上がらないし、残業もあるし、正直ちょっと疲れてしまっていたんです。
ちょうど3年目に入ったころで、



このままじゃ将来が不安だな
と思う場面が増えてきました。
そんなときにSNSやブログで、副業に挑戦しているOTの記事をたまたま目にして、「私にもできるかもしれない」と思ったのがきっかけです。
それと同時に、転職も視野に入れるようになってきて、



どっちも準備しておけば、もっと自由に働き方を選べるんじゃないか
と考えるようになりました。
実際に選んだ副業の内容と理由
私が選んだ副業は、ブログ運営とリハビリ系の記事を書くWebライターでした。
どちらもはじめは未経験。
でも、初期費用がほとんどかからず、家でできるのがとてもありがたかったです。
ブログでは、自分の経験やリハビリに関する知識をもとに記事を書いていきました。
ライターのお仕事は、クラウドソーシングサービスを使って「リハビリ職向けのメディア」などでコツコツ書かせてもらいました。



初めにクラウドワークスに登録しました!
副業が転職活動にどう役立ったか
副業をしていたことが、結果的に転職活動にもすごく役立ちました。
ブログを書いたり、リハビリ記事をまとめたりする中で、私って「伝えること」が好きなんだな、とか。
「人に教える」「言語化する」のが得意かもしれない、といった新しい発見がたくさんありました。
あと、副業で少しでも収入があるというだけで、精神的にも余裕ができました。



最悪、転職先がすぐに決まらなくても大丈夫
って思えるだけで、選択肢の幅が広がるんですよね。
こちらの記事で、「OT転職に失敗しないコツ」について解説しています。


転職先の選び方と決め手
私が転職先に選んだのは、訪問看護ステーションです。
病院よりも働き方に柔軟性があって、自分のペースで働けるのが魅力でした。
なにより、ブログやライターの時間を無理なく確保できる環境だったのが大きかったです。
転職先を選ぶときには、「副業が続けられるかどうか」をかなり意識して探しました。
あと、転職エージェントを使って、職場の雰囲気や残業のリアルな情報をしっかり聞けたのも助かりました。



「副業はNG」と明言している職場もあるので、事前確認はかなり重要です。
転職後に感じたメリットとギャップ
転職してからは、以前よりも自分の時間を大事にできるようになりました。
訪問リハは一人で判断する場面も多くて、最初はちょっと不安もありましたが、自由度が高いぶん、やりがいもありました。



今は、急性期で勤めています
副業も引き続き続けていて、今ではブログとライターで月数万円の収入を得ています。
ただ、ギャップももちろんあります。
たとえば、天候や訪問スケジュールに左右される日もあって、思ったよりバタバタすることも。
でも、
- 働き方を自分で選べている
- 自分のペースでキャリアを進められている
という実感があるのは、本当にありがたいことだなって感じています。
副業が転職成功のカギになる理由3つ
ここでは、私自身の経験を通して感じた「副業が転職にどうプラスに働いたか」を3つの視点からご紹介します。
- 経済的余裕が精神面に影響する
- 自己分析とスキルの棚卸しができる
- 副業が「キャリアの実績」になる
ただの収入源にとどまらない、意外な効果がたくさんあったので解説していきますね。
経済的余裕が精神面に影響する
まず一番大きかったのが、お金に対する安心感です。
副業を始めたことで、毎月少しでも収入が増えるようになりました。
最初は数百円だったけど、毎月ちょっとずつ積み重なっていって、1万円、2万円と増えていくと、それだけで気持ちにゆとりが生まれます。



転職活動って、すごくエネルギーを使いますし、精神的にも不安になりがちですよね。
「もし次の職場が決まらなかったらどうしよう」とか、「生活できるかな」って。
でも、副業の収入があるだけで、「最悪ちょっと休んでも大丈夫かな」と思えるようになったんです。
そのおかげで、転職先も焦って決めずに、自分の価値観に合ったところをじっくり探すことができました。
転職を前向きに進められるって、すごく大事なことだと実感しています。
自己分析とスキルの棚卸しができる
副業をやってみて意外だったのが、「自分のことをよく知るきっかけになった」ということです。
ブログを書くにも、ライターの仕事をするにも、「誰に」「どんなことを」「どうやって伝えるか」を考えますよね。
これって、転職活動のときにとっても役立ちました。
たとえば、履歴書や職務経歴書を書くとき。
面接で「これまでの経験で大変だったことは?」と聞かれたとき。
副業で得た気づきをもとに、スムーズに答えられるようになったんです。



自分の言葉で、自分のことをしっかり伝えられるようになるのって、大きな強みですよね。
合わせて読みたい!
🔗作業療法士の転職面接で刺さる逆質問7選と成功のコツ
🔗作業療法士の転職面接で聞かれる質問10選、準備とコツ
副業が「キャリアの実績」になる
副業って、ただのアルバイトとはちょっと違って、「自分で選んで始めた仕事」ですよね。
だからこそ、「自分で考えて動ける人」「行動力がある人」として見てもらえることが多いです。
実際、私が転職活動をしていたときも、転職エージェントの方から「副業されてるんですね」と何度か話題になりました。
そこでどんなことをしていて、どんなことを感じたか、ちゃんと自分の言葉で伝えられたのは大きなプラスだったと思います。
そんな風に実感しています。
作業療法士が選びやすい副業5選
副業とひとことで言っても、いろんな種類がありますよね。
でも、作業療法士として本業がある中で「無理なく続けられること」って、とても大切だと思うんです。
ここでは、実際に私や周りのOT仲間が挑戦してみて「これはやりやすい!」と感じた副業を5つピックアップしました。
- ブログ・アフィリエイト
- リハビリ系ライター
- 動画編集・デザイン
- せどり・物販ビジネス
- 訪問リハ・パート勤務



どれも在宅でできる・初期費用が少ない・専門性を活かせるなどのポイントを押さえたものばかりです。
ブログ・アフィリエイト
ブログは、私が一番最初に始めた副業です。
テーマはなんでもいいんですが、私の場合は「リハビリと健康」に関する情報を中心に書いていました。
ブログって、最初はなかなか成果が出ないんですが、続けていくうちに記事がたまって、「自分の資産」になっていく感覚があってやりがいがあります。
そして、アフィリエイト(広告収入)を組み合わせれば、読者に役立つ商品やサービスを紹介して、収入につなげることもできるんです。
私が使っているレンタルサーバー代は月1000円以下で、収益が出始めてからは完全に黒字運営になりました。
リハビリ系ライター
次におすすめなのが、リハビリ系のWebライター。
たとえば、「高齢者の転倒予防」や「ストレッチの正しい方法」といったテーマで記事を書くことができます。
私もクラウドソーシングサービス(クラウドワークスやランサーズ)に登録して、OT向けメディアや介護系サイトの記事を書かせてもらいました。
最初は文字単価も安かったですが、専門性がある分、継続依頼が来やすいのがライターの強みです。



自分の専門知識を文章にして、誰かの役に立てるって嬉しいですよ!
動画編集・デザイン
動画編集やバナー作成などのクリエイティブ系の副業も、今とても人気があります。
私自身は未経験だったんですが、YouTubeで勉強しながら簡単な編集を覚えて、知り合いのYouTubeチャンネルの編集を手伝うようになりました。
Adobeのソフトを使わなくても、CanvaやCapCutなどの無料ツールで十分始められます。
とくに作業療法士は手先が器用な方も多いので、センスを活かせる分野かもしれません。
せどり・物販ビジネス
少し意外かもしれませんが、「せどり(転売)」も作業療法士が取り組みやすい副業の一つです。
とくに平日が休みのOTさんにとっては、空いた時間に仕入れ・発送ができるのが大きなメリット。
私の先輩OTさんは、メルカリやAmazonで新品・中古のおもちゃや雑貨を販売して、月5万以上の利益を出していました。



昼休みに、いつもコンビニに走って発送しに行ってました。笑
もちろん最初は知識が必要ですが、今はYouTubeやブログでたくさんノウハウが無料で手に入ります。
在庫管理や発送に手間はかかりますが、利益率の高い商品を見つけたときの喜びはなかなかクセになるそうです(笑)
訪問リハ・パート勤務
「副業」というとパソコン作業のイメージが強いですが、現場系の副業もやっぱり安定感があります。



私も、週1だけ訪問リハのお仕事を副業でしていた時期がありました。
時給も高めですし、時間の調整がしやすい事業所を選べば、本業と無理なく両立できます。
やっぱりOTとしての仕事が好きな方や、やっぱり現場に立ちたいという方にはぴったりの選択肢だと思います。
副業×転職を両立するための3つの工夫
副業も転職活動も、それぞれが大変なことです。
でも、ちょっとした工夫や考え方で、意外と無理なく両立できる方法ってあるんです。
ここでは、私が実際にやってみて効果を感じた3つの工夫をご紹介します。
- 時間管理の工夫
- 本業とのバランス調整
- 情報収集と転職エージェント活用
時間管理の工夫
まず一番大事だったのは、やっぱり時間の使い方でした。
私はもともと「なんとなくスマホを見てるだけで1時間経ってた…」みたいなタイプで(笑)



副業と転職活動を始めたばかりの頃は、ぜんぜん時間が足りなかったです。
そこでやったのが、「やることリスト」をスマホのメモアプリに作って、1日1つでもいいから、やることを小分けにして進めることでした。
たとえば、
- 今日は転職サイトを2つ見るだけ
- 明日はブログの記事タイトルだけ考える
- 明後日は履歴書の下書きを5行だけ書く
というように、少しずつ進めていくと、気持ちにも余裕が出てきました。
あと、毎週日曜に1週間のスケジュールをざっくり立てておくと、何となくでも流れが見えて安心します。
「全部一気にやろう」とすると挫折しやすいので、小さなタスクを積み重ねる意識がすごく大切だと思います。
本業とのバランス調整
副業と転職活動をしていると、本業に影響が出ないかも心配になりますよね。
私も最初は、帰宅後に副業に取り組もうとして夜更かしして、次の日めっちゃ眠い…みたいなこともありました。
でも、それを何度か繰り返すうちに、「自分の集中できる時間帯」を意識するようになりました。
私の場合は、
朝の出勤前の30分と、休日の午前中が一番はかどる時間
だったので、その時間にブログの下書きをしたり、転職サイトをチェックしたりしてました。
あとは、
- 副業の日
- 転職活動の日
- 何もしない日
を分けるようにしたのも良かったです。



メリハリをつけることで、心にも体にも余裕ができました。
情報収集と転職エージェント活用
転職って、何から始めたらいいか分からない…という方も多いと思います。
私もその一人でした。



そこで活用したのが、転職エージェントとTwitter・ブログなどの実体験情報です。
転職エージェントには、「副業を続けたい」「自由な働き方をしたい」という希望をしっかり伝えて、合いそうな職場を紹介してもらいました。
実際、訪問リハのように勤務時間に柔軟性がある職場を提案してもらえたのは、エージェントのおかげです。
こちらの記事で、「実際にOTゆずが使って良かった転職サイト」を紹介しています。


また、SNSでは同じように副業や転職に挑戦しているOTさんがたくさんいて、「自分だけじゃない」と思える安心感がありました。
他人の成功例や失敗談を知ることで、「自分はどうしたいか」がはっきりしてきたのも大きな収穫です。
OTが副業しながら転職する際の注意点とリスク


副業と転職、どちらも未来のための前向きな行動ですが、実は見落としがちなリスクや注意点もいくつかあります。
ここでは、私が実際に気をつけたポイントや、失敗しかけた経験も含めてお話しします。
- 就業規則に違反していないか
- 情報漏洩や信用問題に注意
- 転職活動が中途半端にならない工夫



1つずつ解説していくますね!
就業規則に違反していないか
これは基本中の基本ですが、まず最初に本業の職場で副業がOKかどうかを確認しましょう。
病院や施設によっては、「副業は禁止」という規定が就業規則にしっかり書かれているところもあります。
私の前の職場もそうで、就業規則に「職務に支障が出るような副業は不可」とだけ書かれていました。
こういう場合、「じゃあ何がOKで、何がNGなの?」と迷うと思うのですが、



私は念のため、こっそり始めて絶対に本業に支障が出ないように慎重に進めました。
副業がバレたことで、信頼関係が崩れるようなことがあっては本末転倒ですよね。
転職活動においても「前職を円満に辞めたか」は見られる部分なので、まずは規定を確認して、安心して進められる状況を整えましょう。


情報漏洩や信用問題に注意
副業や転職活動では、ネット上でいろんな発信をしたり、外部の人とやりとりをする機会が増えますよね。
その中で気をつけたいのが、個人情報や職場の機密情報に関するリスクです。
たとえばブログやSNSで、何気なく職場のことを書いてしまったり、患者さんとのエピソードを匂わせる投稿をしてしまったり…。
たとえ副業でも、自分の発信が誰かを傷つけたり、信頼を損なうものにならないように心がけることが、長く続けていくための一番のコツです。
転職活動が中途半端にならない工夫
副業が楽しくなってくると、つい「転職活動の方は後回しでいいかも…」と思ってしまう時期がありました。
実際、私も「ブログ書くのが楽しすぎて、求人チェックが1週間空いちゃった」みたいなことがありました(笑)
でも、それだと本来の目的がブレてしまうんですよね。



だから私は、転職のゴールをちゃんと紙に書いて、見えるところに貼るようにしました。
副業の合間にもチラッと見て、「あ、私は転職活動もちゃんとやらなきゃ」とリマインドできるようにしてました。
副業と転職はどちらも大切だけど、「今の自分にとって優先すべきことは何か」を意識して進めることが、後悔のない選択につながります。
まとめ|副業と転職で広がる作業療法士の新しい働き方


副業と転職を同時に進めることで、作業療法士としての働き方に新しい選択肢が見えてきます。
私自身も、不安を抱えながら一歩ずつ進めていく中で、「本当にやりたいこと」や「自分らしい働き方」に出会うことができました。
そして、転職に関してはまずは気軽に転職サイトに登録してみることをおすすめします。
情報収集だけでも、思っているよりずっと前向きな気持ちになれるはずです。
これからのキャリア、もっと自由に、もっと楽しく。



あなたにとってベストな選択肢が見つかりますように。
登録1分で利用無料のおすすめ転職サイトをまとめました!実際に私も使って良かったサイトばかり。

