作業療法士の面接で好印象を残す!逆質問テンプレ5選とNG質問例

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作業療法士の面接で「最後に何か質問はありますか?」と聞かれて、ドキッとした経験はありませんか?

何も聞けずに「特にありません」と答えてしまった方も多いのではないでしょうか。

でも実はこの“逆質問”、ただのオマケではありません。

面接官の印象を左右する“最後のチャンス”であり、ここでのやり取り次第で評価が大きく変わることもあります。

この記事では、現役OT管理職としての面接経験をもとに、「面接官の記憶に残る逆質問」の作り方を徹底解説。

すぐに使えるテンプレートからNG例、逆質問を準備するコツまで、実践的にご紹介します。

この記事を書いた人
  • OT歴15年以上、急性期OT
  • 役職名は、係長
  • 転職歴2回
  • 回復期→在宅→急性期(現在)
  • 2回の転職で年収250万Up
  • 面接対策・転職ノウハウ情報を発信
  • @yuzu_ot_reha)
目次

作業療法士の面接で逆質問は“評価の分かれ道”になる

面接の最後に必ずといっていいほど聞かれる「何か質問はありますか?」という一言。

単なるオマケのように感じられるかもしれませんが、

逆質問は、準備次第であなたの志望度や理解力、思考力をアピールできる場にもなります。

逆質問は評価の分かれ道
  • 逆質問の意図を知らないと損をする
  • 「質問はありません」は本当にもったいない
  • 逆質問は“会話力”と“志望度”を測る試験

ここでは、そもそも逆質問に込められた意図と、なぜ重要視されるのかについて解説します。

逆質問の意図を知らないと損をする

「逆質問をする=質問力を試されている」と捉える方もいますが、実際はもっと深い意味があります。

逆質問は、応募者が“どこまでその職場を理解しているか”“どれだけ真剣に考えているか”を確認するためのものです。

つまり、逆質問の内容によって、

  • 病院について事前に調べてきたか
  • 職場の雰囲気をイメージできているか
  • 自分の将来をここに重ねているか

などが、言葉を交わさずとも伝わってしまうのです。

質問の内容が曖昧だったり、場当たり的だと、「この人はなんとなく来てるだけかな…」と判断されてしまう恐れもあります。

採用側は、“逆質問=会話のキャッチボールができるかどうか”を見ていることを知っておきましょう。

👉こちらの記事で詳しく解説。

「質問はありません」は本当にもったいない

「とくにありません」と答える人は、意外と多いです。

気持ちは分かります。緊張して思いつかない、変なこと聞いて減点されたくない、そう思ってしまいますよね。

でも、それは非常にもったいないです。

なぜなら、

「質問なし=関心が薄い」「準備不足」「受け身」といったマイナスの印象を持たれてしまう可能性があるからです。

しかもこれは、「能力」とは無関係な部分で評価を下げることになります。

逆質問は、ほんの一言で印象が変わる伸びしろアピールの場”なのです。

実際に採用側としても、「少し迷っているけど、最後の逆質問で評価が一気に上がった」というケースは珍しくありません。

OTゆず

質問力よりも“視点”が問われる場なので、しっかり準備することで誰でも差をつけられます。

逆質問は“会話力”と“志望度”を測る試験

採用側は、逆質問を通じて「この人は現場に入ってもうまくやっていけそうか?」という“コミュニケーション能力”も見ています。

たとえば、こんな質問が来たとします

「1日のスケジュールはどんな感じですか?」

→ 非常に良い質問です。

なぜなら、相手の業務に興味を持っていることが伝わり、具体的に働くイメージができている証拠になるからです。

逆に、

「残業は多いですか?」

→ 聞き方次第で“働きたくない人”という印象になるリスクがあります。

つまり、

逆質問は「内容」だけでなく「聞き方」によって、相手に与える印象が大きく変わるのです。

さらに、“会話として成立しているか”も見られています。

質問して終わりではなく、「ありがとうございます。実は〜」と会話が広がると、採用側としては安心感を覚えるものです。

面接の最後は、単なる質疑応答ではなく、「一緒に働いたらこんなやりとりができそう」と思わせるコミュニケーションの場でもあるのです。

👉こちらの記事で詳しく解説。

好印象につながる逆質問テンプレ5選

逆質問は、「どれだけ調べてきたか」や「この職場でどう働きたいか」が伝わるように聞くことがポイントです。

ただ質問をすればいいというものではなく、

相手の話を引き出すような聞き方”や“自分の志望動機とリンクした内容”が高評価につながります。

好印象につながる逆質問テンプレ5選
  • チーム連携や他職種との関わりを聞く
  • 新人教育やキャリア支援について聞く
  • 業務の1日の流れやOTの役割を聞く
  • 病院のビジョンや展望に興味を示す
  • 面接官個人に興味を持つ逆質問

ここでは、実際の現場でも印象が良かった逆質問を、目的別に5つご紹介します。

チーム連携や他職種との関わりを聞く

病院や施設の中では、OT単独で動くことはほとんどありません。

だからこそ、「他職種との関係性に関心がある応募者」は評価が高くなります。

  • 「チーム医療の中で、作業療法士が特に意識している連携のポイントはありますか?」
  • 「他職種との情報共有のタイミングや工夫などがあれば教えていただきたいです」

このような質問は、

  • 現場での働き方をイメージできている
  • 協調性がある人材

として受け取られます。

新人教育やキャリア支援について聞く

「この職場でどう成長していきたいか」という視点を見せる質問も、志望度が伝わる好例です。

  • 「新人の方にはどのような教育やOJTがあるのでしょうか?」
  • 「中堅以降のキャリアアップ支援制度などがあれば教えていただきたいです」

ここでのポイントは、“育ててもらう前提”ではなく、“自ら学ぶ意欲”を示すこと。

面接官も、「この人なら丁寧に指導すればきっと伸びるだろう」と期待を持ちやすくなります。

業務の1日の流れやOTの役割を聞く

日常業務への理解や関心を示す質問は、即戦力のイメージにつながります。

面接官としても、仕事内容をしっかり理解してから入職してほしいと思っています。

  • 「作業療法士の1日の業務の流れを教えていただけますか?」
  • 「この施設でOTが担っている役割や期待されていることは何でしょうか?」

こうした質問は、職場の雰囲気を把握しようとする前向きな姿勢が伝わり、入職後のミスマッチを防ぐ意味でも好印象です。

病院のビジョンや展望に興味を示す

経営層や管理職が面接官の場合、組織全体への理解や共感を示す質問は非常に効果的です。

  • 「〇〇という取り組みをHPで拝見しましたが、今後さらに注力される予定はありますか?」
  • 「今後、地域との関わりや訪問分野などで力を入れていく方向性などがあれば教えていただきたいです」

こうした質問は、

  • ちゃんと調べてきている
  • 組織の未来に興味がある

と評価され、リーダー候補としても見られる可能性があります。

面接官個人に興味を持つ逆質問

意外と効果的なのが、「人」に対して興味を示す質問です。

もちろん聞き方には注意が必要ですが、“目の前の人”をリスペクトしている姿勢は信頼感につながります。

  • 「先生がこの病院で働こうと思った理由をお聞きしてもよろしいですか?」
  • 「実際に働かれていて、この職場の好きなところを教えていただけるとうれしいです」

この手の質問は、「人間味があっていいな」と感じさせる効果があります。

ただし、

OTゆず

フランクすぎると失礼に感じられるので、丁寧な言い回しを心がけましょう。

絶対NG!印象が悪くなる逆質問とは

逆質問は、内容次第で好印象にもなりますが、聞き方を間違えるとマイナス評価につながることも少なくありません。

印象が悪くなる逆質問
  • 調べれば分かることを聞く
  • 待遇・給与ばかりにフォーカスする
  • 面接で説明されたことを再度聞く

ここでは、作業療法士の採用面接でありがちな印象を悪くしてしまう逆質問のNG例と、その理由を詳しく紹介します。

調べれば分かることを聞く

もっとも基本的なNGが、病院・施設の公式サイトや募集要項に書いてあることをそのまま聞いてしまうケースです。

  • 「休診日はいつですか?」
  • 「訪問件数は何件くらいですか?」
  • 「リハビリのスタッフ構成は?」

一見、関心があるように思われるかもしれませんが、採用側からすると「事前に調べていない」「準備不足」と判断されがちです。

特に、ホームページにしっかり情報が載っている病院ほど、「せっかく書いてあるのに…」とガッカリされることも。

対策

質問をするなら、確認+自分の視点を添えて」聞く形にしましょう。

◎ OK例

「HPで拝見したのですが、OTは6名体制とありました。今後、訪問にも力を入れていく予定と聞きましたが、その中でのOTの役割はどうなるのでしょうか?」

OTゆず

「調べている+自分の視点+先を見据えた質問」の三拍子がそろっています。

待遇・給与ばかりにフォーカスする

お金や労働条件に関する質問は、誰もが気になることではあります。

ただ、あまりにストレートに聞きすぎると“条件面しか興味がない人”に見えてしまいます。

  • 「残業代はきちんと出ますか?」
  • 「土日祝の休みは確実に取れますか?」
  • 「有給は取りやすいですか?」

これらは重要な情報である一方、面接でのタイミングや聞き方を誤ると印象が下がります。

採用側の立場としては、

「条件の良し悪しではなく、この職場でどんなことをやっていきたいか」に重きを置いて話してほしいと考えているからです。

対策

どうしても聞きたい場合は、言い回しや順序に配慮することがポイントです。

◎ OK例

「業務内容に非常に興味があるのですが、もし可能であれば休日や働き方についても少しお伺いできますか?」

このように、前提として業務への関心を示してから聞くことで、印象は大きく変わります。

面接で説明されたことを再度聞く

これは無意識にやってしまいがちですが、すでに面接の中で説明されたことを、逆質問でまた聞いてしまうのもNGです。

  • (すでに説明された)「教育体制はどのようになっていますか?」
  • (パンフレットで提示された)「勤務時間は何時から何時ですか?」

このパターンは、面接官からすると「話をちゃんと聞いていなかったのかな?」と思われる原因になります。

また、相手の話を受け止めずに“次に話すこと”ばかり考えている印象にもつながってしまいます。

対策

同じテーマを深掘りするのはOKです。

たとえば、「教育体制」の話があったとしても、

◎ OK例

「先ほど、新人教育は先輩とマンツーマンで行うとお話がありましたが、定期的な振り返りや評価のタイミングなども設けられているのでしょうか?」

このように、話を聞いていたことを前提に質問を重ねる形であれば、むしろ関心の高さが伝わります。

逆質問を成功させるための準備3ステップ

逆質問の成否を分けるのは、「質問そのものの良し悪し」ではなく、どれだけ自分の経験や志望動機と結びつけて準備できているかです。

逆質問を成功させる準備3ステップ
  • 応募先の理念やHPを読み込む
  • 自分の強み・経験と関連づける
  • 逆質問は多すぎず少なすぎず2~3つ用意


ここでは、

管理職OTとして実際に「この人の質問は深いな」と感じたケースをもとに、逆質問を成功に導くための準備ステップを解説します。

応募先の理念やHPを読み込む

逆質問の質は、「事前リサーチの深さ」に比例します。

よくあるミスは、病院名やアクセスだけを見て満足してしまうことです。

まず見るべきポイントは、

  • 法人理念・リハビリテーションの方針
  • スタッフ紹介やインタビュー記事
  • 専門分野・対象疾患の傾向
  • 地域との連携活動(在宅支援・訪問など)
  • 求人ページに書かれていない「特徴」

これらを把握することで、「この人はうちのことをちゃんと調べてきているな」と思ってもらえる質問が作れます。

特に理念に共感した点や、施設のリハ体制に関する質問は、その場しのぎではない志望動機を印象づける効果があります。

自分の強み・経験と関連づける

どんなに上手な質問でも、「あなたの経験や背景」と結びついていないと薄く感じられます。

逆に、以下のように自分のこれまでの経験とリンクした質問は、面接官に刺さりやすくなります。

「これまで回復期で勤務していたのですが、貴院のように急性期と訪問が一体化している体制には特に興味があります。OTとしては、どのような形で連携されているのでしょうか?」

ここで大事なのは、

  • 相手の特徴を理解している
  • 自分の価値観や成長願望

を自然に示すことです。

この一手間を加えるだけで、同じテンプレ質問でも「この人は一味違う」と思ってもらえる逆質問になります。

逆質問は多すぎず少なすぎず2~3つ用意

逆質問は、準備の「量」も大事です。

多すぎると“詰問”のように受け取られ、少なすぎると“準備不足”に見られてしまいます。

ちょうどいいのは、2~3つの逆質問を準備し、状況によって選ぶことです。

以下のような組み合わせが理想です

  • 1つは「職場理解」に関する質問(例:1日の業務やOTの役割)
  • 1つは「人との関わり」に関する質問(例:チーム連携・多職種協働)
  • 1つは「組織への共感」を示す質問(例:理念や今後の展望)

このようにジャンルを分けておくことで、どんな面接官でも対応しやすくなります。

また、面接の中で既に答えが出た内容は避けて、臨機応変に差し替える柔軟さも評価されるポイントです。

まとめ|逆質問は“自分を売り込む最後のチャンス”

作業療法士として転職面接を受けるとき、逆質問は「おまけの時間」ではありません。

むしろ、これまでの会話の印象を確定づける最後の自己PRの場です。

面接官は、逆質問を通してあなたのこんな部分を見ています。

  • 病院や施設への理解度
  • どれだけ真剣に働きたいと考えているか
  • コミュニケーション力(キャッチボール力)
  • 職場に馴染めそうかという印象
  • 成長意欲や主体性

だからこそ、逆質問の質がそのまま「採用したくなるかどうか」につながるのです。

📌逆質問を成功させるためのチェックリスト

項目チェック
病院の理念や体制を事前に調べたか
自分の経験・価値観と結びつけた質問か
テンプレをそのまま使わず、ひと工夫したか
質問は多すぎず、2~3個に絞ったか
質問の聞き方に敬意と柔らかさがあるか

逆質問は、「聞く技術」であると同時に「見せる技術」でもあります。

聞き方ひとつで、あなたの誠実さ・理解力・熱意は相手にしっかり伝わるのです。

もし、「どう質問すればいいか不安」「職場ごとにどんな質問が効果的なのか知りたい」という方は、リハ職専門の転職サイトを活用するのも一つの方法です。

たとえば、PTOTSTワーカーレバウェルリハビリなどでは、施設ごとの面接傾向や逆質問の例までサポートしてくれるケースもあります。

一人で準備するのが不安な方は、こうしたプロの力を借りるのもおすすめです。

あなたの「最後のひと言」が、未来の職場を決めるかもしれません。

OTゆず

逆質問は、自分らしさを伝えられる最大のチャンス。

ぜひこの記事を参考にして、あなたらしい言葉で、理想の職場への扉を開いてください。

👉 詳しくはこちらの記事へ

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