回復期でじっくりと患者と関わるなかで、

もっと医学的な知識を深めたい



急性期にも挑戦してみたい
と感じたことはありませんか?
一方で、スピードや緊張感のある現場に不安を抱き、転職をためらってしまう作業療法士の方も多いはずです。
この記事では、回復期から急性期へ転職を考えるOTに向けて、
転職のメリットや現場での注意点をわかりやすく解説します。



実際の体験談も紹介しながら、安心して一歩を踏み出せるようサポートします!


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウを発信
- @yuzu_ot_reha) (
回復期から急性期への転職でよくある不安と悩み
急性期への転職は、専門性の高い現場に飛び込む挑戦です。
その一方で、
スピード感・緊張感・責任の重さなど、回復期とは大きく異なる環境に対して不安を感じる声も多いです。
- スピードや緊張感についていけるか不安
- 急変対応・リスク管理に自信がない
- 現場の雰囲気に馴染めるか心配
ここでは、回復期で働く作業療法士が抱きやすい主な不安を整理します。
スピードや緊張感についていけるか不安
急性期の現場では、1日あたりの患者数や単位数が多く、時間に追われることが日常です。
- 限られた時間の中で素早くアセスメント・介入を求められる
- 1単位20分×複数名を効率的にこなす必要がある
- カルテ記載・会議・書類業務も並行して進行
「急性期のスピードについていけるか不安…」という声は非常に多いです。
✅ 対処のヒント
はじめは時間配分に慣れず戸惑うかもしれませんが、



病棟やチームでの業務フローに沿って行動することで、徐々に効率的な動き方が身につきます。
急変対応・リスク管理に自信がない
急性期では、患者の状態が常に変化しており、予期せぬ急変が起こることもあります。
このため、リスク管理の意識や急変時の対応知識が必須です。
- モニタリングや血圧管理などの観察スキルが求められる
- リスクが高い場合は中止や主治医への報告も判断要
- 医療機器(点滴・モニター等)に対する理解も必要
「回復期ではあまり見なかった医療処置に戸惑った」というケースもよく聞かれます。
✅ 対処のヒント
未経験でも、プリセプター制度やOJTで少しずつ学べる環境がある病院を選ぶことが重要です。



また、転職前にリスク管理やバイタルの基礎を復習しておくと安心です。
現場の雰囲気に馴染めるか心配
急性期は、医師・看護師・リハスタッフが密に連携する環境であり、
テンポよく動くチームの一員としての役割意識が求められます。
- 報告・連携のスピードが重要視される
- 瞬時の判断や他職種との協調が多い
- 新人・中途入職でも即対応力が期待されることも
「自分だけ置いていかれそう…」と感じる方も少なくありません。
✅ 対処のヒント
「質問しやすい文化があるか」「他職種との連携に柔軟性があるか」などを見学や面談でチェックしましょう。



人間関係や指導体制も、職場選びの大きなポイントになります。


作業療法士が回復期から急性期へ転職する3つのメリット
急性期は、スピード感や専門性が求められる反面、
作業療法士として大きく成長できる環境でもあります。
- 医学的知識・技術を深められる
- 多職種連携・判断力が鍛えられる
- スピード感ある現場で成長できる
ここでは、回復期から急性期へ転職することで得られる代表的な3つのメリットを紹介します。
医学的知識・技術を深められる
急性期では、疾患・合併症・治療経過などに対する医学的な理解が欠かせません。
そのため、日々の業務を通して、
より高度な知識と技術を身につけることができます。
- 脳卒中・心疾患・整形外科疾患など幅広い症例に触れられる
- 検査値・画像・薬剤など、医学的視点からのアセスメント力が養われる
- バイタル管理や医療機器に対する知識も自然と身につく
「臨床力を伸ばしたい」「OTとしての専門性を高めたい」方にとっては、急性期は非常に魅力的な環境です。
多職種連携・判断力が鍛えられる
急性期では、医師・看護師・PT・ST・MSWなど、
さまざまな職種との連携が日常的に求められます。
その中で、作業療法士としての立ち位置を確立し、即時的な判断や情報共有のスキルが身につきます。
- カンファレンスやICへの同席で「根拠に基づく発言力」が育つ
- 現場での“咄嗟の判断”が求められ、対応力が磨かれる
- 他職種からの信頼を得るコミュニケーション能力が培われる
「“医療チームの一員”としての責任と誇りを感じられるようになった」という声も。
スピード感ある現場で成長できる
急性期は、1日の中で複数名を診る忙しい環境ですが、
その分「考える・動く・振り返る」のサイクルが早く、成長が加速する環境です。
- 限られた時間内で“何を優先し、何を見逃さないか”を判断する力
- 患者の変化に即応し、アプローチを柔軟に切り替える臨機応変さ
- 日々の業務から得られるフィードバックが多く、成長実感が得やすい
急性期を経験した多くのOTが、
「一気に視野が広がった」「臨床力が飛躍的に上がった」と実感しています。
急性期への転職で注意すべき3つのポイント
急性期の現場はやりがいが大きい一方で、
働く環境やサポート体制が職場ごとに大きく異なるため、事前の確認がとても重要です。
- 教育体制やフォローの有無を確認する
- 勤務条件や業務負担を事前にチェックする
- 自分のキャリアプランと照らし合わせる
ここでは、回復期から急性期へ転職を検討する際に、必ずチェックしておきたい3つのポイントを解説します。
教育体制やフォローの有無を確認する
急性期は対応力や判断力が求められる分、新しい職場でのサポート体制があるかどうかが非常に重要です。
- OJTやプリセプター制度の有無
- 中途採用者向けの研修や勉強会の実施状況
- 急変時やリスク場面に備えたマニュアル・相談体制
「教育制度が整っていたおかげで、徐々に慣れることができた」という声がある一方、
未整備の現場では「孤独で不安だった」と感じるケースも少なくありません。
対策


勤務条件や業務負担を事前にチェックする
急性期の病院は、規模や方針によって残業・休日出勤の有無、単位数の目標などが大きく異なります。
無理のある勤務条件では、長く働き続けるのが難しくなる可能性も。
- 1日の平均単位数や担当患者数
- 時間外勤務の頻度や記録時間の取り方
- 有給の取得状況・シフト体制
「思っていたよりも業務量が多く、帰宅が遅くなってしまうことも…」という声もあります。
対策
自分のキャリアプランと照らし合わせる
急性期は専門性が高いため、
「何を得たいのか」「どんなキャリアにしたいのか」を明確にすることが転職の満足度を左右します。
- スキルアップや専門領域の経験を積みたいのか
- 将来的に認定OTや教育職を目指すのか
- ライフワークバランスや家庭との両立を優先したいのか
「とにかく挑戦したかった」が成功に繋がる場合もありますが、目的が曖昧だとギャップを感じやすくなります。
対策


回復期から急性期へ転職した作業療法士の体験談


実際に回復期から急性期へ転職した作業療法士の声からは、
不安を乗り越えた先にある学びややりがいの深さが伝わってきます。



ここでは、私の職場に転職してきたOTのリアルな声を3つ紹介します。
慣れるまで大変だったが得られるものが大きかった
維持期から転職してきた20代OT。



最初の数か月は、毎日が必死でした。
1日15~17単位をこなしながら、カンファや書類作成にも追われ、
正直“もう戻りたい”と感じたこともありました。
でも、プリセプターの先輩が毎日フィードバックをくれたり、
リスク判断の視点を丁寧に教えてくれたりしたことで、少しずつ視野が広がりました。
チーム医療の奥深さを実感できた
回復期から転職してきた20代OT。
回復期では、リハビリ職同士での連携が中心でしたが、
特にIC(インフォームド・コンセント)の場に参加し、
OT視点での意見を求められたときには、“こんなに深く関われるのか”と驚きました。
多職種と対等に意見交換しながら“最善の退院プラン”を作ることができた時は、



本当にOTをやっていてよかったと思えました。
今後のキャリアに大きな自信がついた
訪問リハから転職してきた30代OT(私)。



急性期に来て、一番大きかったのは“自信”です。
患者さんの急変に直面したとき、
冷静に中止判断して主治医に報告したことで“判断力があるね”と声をかけてもらえたんです。
あの経験が、自分にとって“転職してよかった”と思えたターニングポイントでした。
今後は、管理職で更に成長しつつ、今まで以上に教育や後輩育成にも関わっていきたいと思っています。
まとめ|成長を望むなら急性期への転職は大きなチャンス


回復期での経験は、患者とじっくり向き合う力を育ててくれます。
一方で、より高い専門性・判断力・スピード感を求められる急性期は、
作業療法士として大きく飛躍できるフィールドです。
「自分に急性期は向いていないかも…」と思っていても、
環境を選べば、急性期でも安心して成長できます。



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