作業療法士として就職活動をしていると、

なぜか面接に落ちてしまう…



何が原因かわからない…
と悩む方は少なくありません。
履歴書や面接に自信があっても、病院や施設からの評価が思うように得られないことはよくあります。
この記事では、作業療法士が就活で落ちる主な理由を整理し、
- 履歴書・志望動機の書き方
- 病院見学での振る舞い
- 面接での受け答え
など、具体的に「落ちないための方法」を解説します。
さらに、就活を成功させるために活用できる情報収集やサポート体制についても現役OT管理職目線で紹介します。



「就活がうまくいかない…正攻法を知りたい」と不安を抱える方にとって、この記事は次の一歩を踏み出すヒントになるはずです。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
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- 面接対策・転職ノウハウを発信
作業療法士が就活で落ちる主な理由とは?


作業療法士の就職活動で「落ちる」ときには、必ず原因があります。
学歴や経験年数の差だけではなく、
病院や施設が求める人物像とのミスマッチや、見学・面接での振る舞いなど、
日常的な部分が合否を左右することも少なくありません。



ここでは、就活で落ちてしまう代表的な理由を整理します。
病院や施設が重視するポイントとミスマッチ


病院や施設は「即戦力」と同時に「長く働いてくれる人材」を求めています。
そのため、学力や技術だけではなく、
人柄・協調性・職場に馴染めるかといった要素が重視されます。
- 「すぐ辞めそう」と感じられる受け答え
- 志望先の特徴を理解していない姿勢
- チームで働く意識の不足
これらが見えてしまうと、
採用側はリスクを感じて不合格にすることがあります。
志望動機や自己PRが弱い


作業療法士の就活では、
志望動機や自己PRが他の応募者との差別化になります。
しかし、
例えば、
- 「地域医療に貢献したい」だけでは抽象的すぎる
- 「患者さんに寄り添いたい」だけでは他の応募者と同じ
- 志望先の特徴に触れていない
こうした内容では「この病院で働きたい理由」が伝わらず、
落ちる原因になります。
病院見学での態度やマナーの問題


病院見学は、履歴書や面接と同じくらい採用に影響します。
採用担当者だけでなく、
現場のスタッフや患者さんにどう接するかをチェックされているのです。
- 服装がラフで清潔感に欠ける
- 挨拶ができない、声が小さい
- 質問をせず、ただ見学するだけ
こうした態度は、
- 「やる気がない」
- 「協調性がない」
と評価されやすく、不採用につながります。
面接準備不足で回答が曖昧になる


面接でよくあるのが、質問に対して曖昧な答えしかできないパターンです。
例えば、
- 「なぜ作業療法士を目指したのか?」に具体的な理由が言えない
- 「5年後のキャリアプランは?」に答えられない
- 「この病院を志望した理由は?」がパンフレットの丸写し
採用側は「準備不足=本気度が低い」と受け取ります。



特に同じ条件の応募者が複数いる場合、こうした差が大きな決め手になります。
作業療法士が就活で落ちないための履歴書・志望動機のコツ


就活で落ちる理由の多くは「履歴書や志望動機の質」にあります。
採用担当目線で言うと、
内容が曖昧だったり一般的すぎると、すぐに記憶から飛んでいきます。



ここでは、作業療法士が選考を突破するための書き方のコツを紹介します。
採用側が知りたい内容に合わせて書く


履歴書や志望動機で大切なのは、
「自分が書きたいこと」ではなく「採用側が知りたいこと」を書くことです。
ポイント
- なぜこの職場を選んだのか
- どのように貢献できるのか
- 長く働いてくれる可能性があるか
例えば「地域医療に貢献したい」という表現だけでは不十分です。
例
貴院が取り組んでいる○○(具体的なリハビリプログラムや地域連携)に共感し、作業療法士として参加したい
と書けば説得力が増します。
自分の強みを具体的にエピソードで伝える


「患者さんに寄り添えることが強みです」
と言っても、誰でも書ける内容になってしまいます。
強みは必ずエピソードとセットで伝えるのがコツです。
例
学生時代に高齢者施設で実習したとき、ADL向上に向けた○○の工夫を行い、担当者から評価された経験がある
退院前カンファレンスの場で発言を工夫し、患者さんの家族から信頼を得られた経験がある
このように具体例を入れることで
「本当にできる人材」という印象を与えられます。
履歴書・職務経歴書の基本マナーを守る


意外に落とし穴となるのが、書類のマナーです。
ポイント
- 手書きなら丁寧な文字で、誤字脱字を避ける
- 写真はスーツ・清潔感のある服装で撮影する
- 日付や署名欄を空欄にしない
- 職務経歴書は箇条書きでわかりやすくまとめる
書類は「第一印象の入り口」です。



ここで好印象を与えられれば、面接への道が大きく開けます。
病院・施設見学で合否を左右する印象の作り方


作業療法士の就活では、
病院や施設の見学が合否に大きな影響を与えます。
採用担当者はもちろん、
現場のスタッフも「どんな学生・応募者なのか」を見ており、その印象が評価に直結します。



ここでは、見学時に注意すべきポイントを整理します。
服装や挨拶で第一印象を整える


人の印象は「見た目と声」で大きく決まります。
見学のときにラフな服装や小さな声での挨拶は、それだけでマイナス評価につながります。
- スーツまたは落ち着いた服装で清潔感を意識する
- 髪型や靴も清潔に整える
- 入室時やすれ違うときに明るい声で挨拶する
「第一印象=社会人としての基本姿勢」
と考えることが大切です。
積極的に質問して意欲を示す


ただ見学しているだけでは「消極的」「やる気がない」と見られてしまいます。
見学の場では、積極的に質問して意欲を示しましょう。
例
- 「貴院でのOTの役割はどのような位置づけですか?」
- 「勉強会や教育制度はどのようにされてますか?」
- 「1日目標単位数は設定されてますか?」
- 「臨床業務以外はどのようなものがありますか?」
質問をすることで「ここで働きたい気持ち」が伝わります。
患者さんやスタッフへの接し方に注意する


見学中は、患者さんやスタッフとの接し方も評価されています。
何気ない態度が「協調性のある人材かどうか」を判断する材料になるのです。
- 患者さんと目が合ったら軽く会釈する
- スタッフに案内してもらったら必ず「ありがとうございます」と伝える
- 私語やスマホ操作は厳禁
「現場に馴染める人」
「安心して一緒に働ける人」
と思ってもらえることが合格への第一歩です。
面接で落ちないための対策と回答の工夫


就活の最終関門である面接は、履歴書や見学以上に採用の合否を左右します。
「緊張してうまく話せなかった」
「答えが曖昧だった」
という理由で落ちるケースも多いため、事前準備が欠かせません。



ここでは、作業療法士が面接で落ちないための具体的な対策を紹介します。
よく聞かれる質問と模範的な答え方


面接では、決まって聞かれる定番の質問があります。
事前に答えを用意しておくだけで安心感が違います。
- 「なぜ作業療法士を志したのか?」
→ 学生時代の経験や、患者さんとの関わりを具体的に答えると説得力が増します。 - 「なぜこの病院を志望したのか?」
→「貴院の○○な取り組みに共感し、そこに自分の強みを活かしたい」と具体的に話すのが効果的。 - 「5年後・10年後のキャリアプランは?」
→「臨床経験を積み、将来的には地域に貢献できるOTになりたい」など、前向きで現実的なプランを答える。
面接官がチェックしている評価ポイント


面接官は「答えの内容」だけでなく、「態度や雰囲気」も評価しています。
具体的には以下のような点が見られています。
- 清潔感のある服装と姿勢
- 相手の目を見て話す姿勢
- 質問に対して簡潔かつ明確に答える力
- 長く働いてくれそうかという安心感
「落ちる人」は往々にして、
- 答えが長すぎる
- 曖昧すぎる
- 声が小さい
といった印象の問題が多いのです。
逆質問で「ここで働きたい」熱意を伝える


面接の最後に聞かれることが多い「何か質問はありますか?」。
ここで「特にありません」と答えてしまうと、やる気がない印象を与えてしまいます。
おすすめの逆質問
- 「新人教育はどのような体制ですか?」
- 「OTとして特に力を入れている分野はありますか?」
- 「将来的に○○に取り組みたいのですが、その機会はありますか?」
逆質問は、
志望先に対する熱意と具体的なキャリアイメージを伝えるチャンスです。



積極的に活用することで、面接官の印象を大きく変えることができます。
作業療法士が就活を成功させる情報収集とサポート活用


就活で「落ちる」経験を減らすには、
事前の情報収集とサポート体制の活用が欠かせません。
一人で悩んで準備不足のまま挑むより、信頼できるサポートを使う方が成功率は確実に高まります。
学校の就職課・キャリアセンターを活用する


作業療法士養成校には、
多くの場合「就職課」や「キャリアセンター」が設置されています。
ここでは過去の求人票や先輩の就職実績が蓄積されており、病院ごとの採用傾向を知ることができます。
- 過去に合格した学生の履歴書や志望動機を参考にできる
- 面接練習をしてもらえる
- 教員や担当者からの推薦を受けられる場合もある
「どこに応募したら良いかわからない」
というときは、まず学校のサポートを活用するのが第一歩です。
先輩や同期の経験談から学ぶ


同じ作業療法士として就活を乗り越えた先輩や同期の体験談は非常に役立ちます。
特に以下のようなリアルな情報は、
求人票や公式サイトだけでは得られません。
- 病院見学での雰囲気や職場の人間関係
- 面接で聞かれた具体的な質問内容
- 志望動機のアピールの仕方
口コミベースの情報を活かすことで「落ちやすい理由」を事前に潰せます。
転職エージェントを利用して非公開求人を探す


新卒だけでなく、中途採用でも「就活で落ちる」ことはあります。
その際に有効なのがリハビリ職専門の転職エージェントです。
- 非公開求人や内部情報を知ることができる
- 履歴書・志望動機の添削を受けられる
- 面接の日程調整や条件交渉を代行してくれる
特に「自分ではなかなか突破できない」という人は、
第三者のサポートを得ることで合格率が上がります。



私も、エージェントを利用して「働きながら就活が一気に進んだ」という経験をしました♪
まとめ|作業療法士が就活で落ちる理由と成功のコツ


作業療法士の就活で「落ちる」経験をする人は少なくありませんが、
その原因を理解し対策をすれば、内定に近づけます。
就活で落ちる理由は、決して能力不足だけではありません。
履歴書や志望動機を工夫し、
見学や面接で好印象を与えられれば、内定の可能性は大きく高まります。
さらに、学校やエージェントのサポートを活用することで、
不安を減らしながら就活を進められるでしょう。



「なぜ落ちるのか」を理解し、一つずつ改善していくことが、作業療法士としての第一歩を成功させる鍵になります。

