
OT週イチコラム、今週もお届けします
毎週木曜日に、これまで私が経験してきた転職や仕事の中で感じたこと、
ゆれた感情やちょっとした迷いなどを、リアルに綴っています。
働き方に悩む誰かに、少しでも言葉が届いたら嬉しいです。
あのとき辞めなかったら、今の自分はなかったかも


最初の職場って、誰にとっても記憶に残る場所だと思います。
私にとっても忘れられません。
…良くも悪くも。(第1回目のコラムにも掲載)
毎日22時退勤。
学会準備のときは、もれなく深夜2時までデータと格闘。
休みの日も「カンファの記録仕上げておこうかな~」って当たり前に出勤。



もはや“病院に住んでる人”みたいな生活でした笑
しかも周りの先輩たちは、そんな働き方をフツーにやってたんです。
すごいのは、みんなそれを楽しんでる風に見えたこと。
いや、ほんと尊敬…。
でも、正直、私はそこまで熱くなれなかった。
- 「この空気についていけない自分がダメなのかな」
- 「やる気ないOT認定されてるんじゃ…」
そんなふうに、どんどん自分の気持ちにフタをしていって。
気づいたら、家に帰ってスマホも触らずそのまま寝落ち、みたいな日々が続いてました。
それでも続けたのは、「辞める=負け」って思い込みがあったから。
当時の私は、
とにかく「ここで耐えて一人前にならなきゃ」って必死でした。
でもある時、心の声が限界突破してこう言ってきたんです。



……もう無理じゃない?
はい。
その一言がきっかけで、転職を決意しました。
もちろん不安でした。
「こんな中途半端な自分、どこも雇ってくれないかも」って。
でも、いざ飛び出してみたら、ちゃんとあったんです。
“無理しなくていい場所”が。
今では、管理職として働かせてもらえていて、待遇も人間関係も安定。
楽しく出勤できるって、地味だけど最高です。
あのとき、無理に踏ん張ってたら、自分のことを嫌いになってたかもしれません。
だから言わせてください。
しかもね、ガマンして耐え続けても、誰も表彰してくれません。
「よくやってるね」なんて、表面上は言ってくれても、正直みんな自分のことで精一杯。
なのに私たちは、変に“がんばりグセ”が染みついちゃってるんですよね…。



医療職の人って、自己犠牲精神強くないですか?
でももう、自分の人生は自分のもの。
場所が変われば、景色も変わるし、自分の見え方だって変わります。
だから、もし今「もうムリかも」って思ってる人がいたら、ちょっと立ち止まっていいと思います。
ちゃんと、自分の心の声、聞いてみてください。
逃げたっていいんです。
それは“自分を守る”ってことでもあるんですから。
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