
今度、見学に行くんだけど、どうしたらいい?



何を見るべきか分からないよね。
転職や就職を考える作業療法士にとって、
「病院や施設の見学」は、面接以上に“本当の職場のリアル”を知るための貴重なチャンスです。
求人票やホームページだけでは分からない、スタッフの雰囲気・現場の動線・新人教育の実態など、
「見学だからこそ気づけるポイント」がたくさんあります。
せっかく転職しても「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、
事前に“見るべきポイント”をしっかり押さえておくことが大切です。
本記事では、現役作業療法士・管理職の実体験をもとに、
見学で絶対にチェックしてほしい7つのポイントと、失敗しないためのコツを徹底解説。



あなたが納得して「ここで働きたい!」と思える職場選びのために、ぜひ最後まで参考にしてください。


- OT歴15年以上、急性期OT
- 役職名は、係長
- 転職歴2回
- 回復期→在宅→急性期(現在)
- 2回の転職で年収250万Up
- 面接対策・転職ノウハウ情報を発信
病院・施設見学で転職の“失敗”を防ぐコツ


「思っていた職場と違った…」
そんな転職のミスマッチを防ぐために、病院や施設の見学は欠かせません。
面接だけでは見抜けない、現場の雰囲気や働くスタッフの“リアルな空気”を知るための大切な時間です。
なぜ見学が大切?面接だけでは分からない“リアル”
求人票や採用面接で得られる情報は、どうしても「表向き」な内容に偏りがちです。
実際に職場を訪れてみると、スタッフ同士のちょっとした表情や、
リハビリ室の雰囲気、現場の忙しさなど、「ここは自分に合いそうか?」を体感的に判断できます。
見学をすることで…
- 現場の人間関係やスタッフの様子を直接観察できる
- 働く空間や設備の使いやすさ、清潔感を確認できる
- 新人教育やフォロー体制など、入職後の“安心感”がイメージしやすい
- 実際の1日の流れや休憩の取り方までわかる
というように、入職前に「働く自分」をリアルに想像する材料が増えます。



後悔しない転職には、面接だけでなく「見学の目線」をしっかり持つことが大切です。
作業療法士が病院・施設見学で見るべき7つのポイント


病院や施設の見学は、ただ“案内してもらうだけ”ではもったいない時間です。
- スタッフの雰囲気、人柄をチェック
- スタッフ間のコミュニケーションの取りかた
- 患者さんへの対応
- 職員の年齢分布
- 施設の清潔さ
- 医療設備の充実
- 周辺の立地条件
ここからは、現役OT・管理職の視点も交えながら、
見学時に必ずチェックしたい7つのポイントを分かりやすく解説します。
スタッフの表情・会話・職場の雰囲気
まず最初に注目したいのが、スタッフ同士の表情や会話、全体の雰囲気です。
スタッフが笑顔で働いているか、挨拶や会話が自然かどうか、
ピリピリした空気感やギスギスした様子がないか…
私の経験上、
「スタッフ同士が雑談や情報共有を気軽にしている職場」は、定着率も高く、入職後も安心して働けることが多いです。
逆に、



見学時に声が少なく、目が合わないような雰囲気なら注意が必要です。
リハビリ室や設備の広さ・清潔さ・動線
リハビリ室や設備の広さ・使いやすさ・清潔感も重要ポイントです。
スペースが狭かったり物が散乱している職場は、
日々の仕事が非効率になりやすく、ストレスの原因にもなります。
実際に「リハ室が広くて使いやすい職場」に転職したOTは、日々の業務負担が減ったと話していました。
また、設備の古さや故障がないかもあわせて確認しましょう。
指導体制とOJT(新人サポート・教育体制)
新人や中途採用者へのサポート体制も、長く働くうえで欠かせない視点です。
OJTがしっかりしているか、質問しやすい環境かどうかは、見学時に必ず担当者に尋ねましょう。
- 入職後はどのような研修やフォローがあるか
- メンターやプリセプター制度の有無
- 新人や中途が孤立しない仕組み
こうした体制が整っている職場は、
成長しやすく、悩みも早く解消できるため、安心感が違います。
実際の1日の流れ・残業や休憩の取り方
見学時は、スタッフの動きや1日の流れ、休憩の取り方にも注目してください。
例えば
- 昼休憩はしっかり取れているか
- 残業が当たり前になっていないか
- スタッフがバタバタしていないか
など、日常業務の“リアル”が見えてきます。
スタッフに「1日のスケジュール例」や「残業の実態」を聞いてみるのもおすすめです。



忙しすぎる職場や、休憩が形だけになっている現場は、心身の負担も大きくなりやすいです。


施設の清潔さ
施設の清潔さは快適さの基本です。
床がきれいで整理整頓されてる職場は、細かいところまで注意を払えるいい職場。
「清潔さがケアの質に直結」という言葉も聞きますし、私も同意します。



きれいな環境なら、気持ちよく働けるよね♪
職員数と担当患者数(忙しさ・人手の余裕)
職員数に対して患者数が適正かどうかも、働きやすさを左右します。
スタッフの人数が少なく、1人あたりの担当患者が多すぎる場合は、
業務が過剰になりやすく、残業や離職リスクが高まります。
可能であれば、
- 「1日あたりの担当患者数」
- 「リハスタッフの人数」
などを担当者に聞いてみましょう。
人員に余裕がある職場は、1人ひとりにゆとりが生まれ、丁寧なケアや仕事のしやすさにもつながります。
休暇制度・福利厚生・時短や産休育休の取得状況
最後は、休暇制度や福利厚生、時短勤務や産休・育休の取得状況です。
見学時には「産休・育休の取得実績」や「時短勤務が可能か」「有給休暇の取得率」など、
実際に利用されているかどうかを確認しましょう。
働く人のライフステージや家庭環境が変わっても、
柔軟に働ける職場は定着率が高く、長く安心して働けます。
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OTに人気の転職サイト3選OTが病院・施設見学で注意すべき点


見学でポイントを見る時、気をつけるべきことを教えます。失敗しないために、押さえてくださいね。
- 時間厳守
- 身だしなみ
- 積極的な姿勢を見せる



見学の第1印象で、ほぼほぼ決まるといっても過言ではありません!
時間厳守
あたりまえですが、時間は必ず守りましょう。
理想は集合時間の5~10分前に到着がベターです。あまり早すぎるのも、よくありません。



時間厳守できないと、この後どう挽回しようがかなり厳しいよ。
身だしなみ
身だしなみも大事な要素。
私が管理職として今、清潔感ある服装や笑顔で挨拶するOTはかなり好印象です。



第一印象で決まる!と言っても過言じゃない
間違ってもサイズの合わないスーツや、しわしわのシャツを着ていかないでくださいね笑
しっかりと準備しましょう♪
積極的な姿勢を見せる
興味ある態度が好感度UPします。
見学対応を経験していくと、「熱意あるかないか」はある程度察知できます。
積極的なOTは「一緒に働きたい」って思いますね。



7つの見るべきポイントを参考に、いっぱいアピールしてください♪


現役OT管理職の体験談|見学で失敗しないための“裏ワザ”


実際に複数の職場を見学・転職してきた立場から、
- 「これは見学時にやって良かった!」
- 「もっとこうしておけば…」
と感じたリアルなポイントをご紹介します。
見学中に気づいた“違和感”が転職成功のカギ
見学時、案内担当者だけではなく、他のスタッフの表情や動きにも意識を向けてみてください。
過去に見学した職場で
- 「担当者の話は丁寧だけど、他スタッフは無表情・声が少ない」
- 「スタッフ同士の距離感が冷たい」
と感じたことがあります。
実際、その施設は定着率が低く、数カ月で辞める人が多いと後から知りました。
逆に「スタッフみんなが挨拶してくれた」「休憩中も会話があって雰囲気が良い」と感じた職場は、
実際に働いてみてもストレスが少なく、長く続けることができました。
質問・確認して良かったこと・後悔したこと
見学では、聞きにくい内容も勇気を出して質問してみることが大切です。
- 「新人さんはどんなサポートを受けられますか?」
- 「最近入職したスタッフはいますか?その方の様子はどうですか?」
- 「残業や有給取得は実際どのくらいですか?」
こうした質問で、表向きの説明だけでなく、
現場のリアルな事情や人間関係、制度の運用状況を知ることができます。
一方で、「忙しそうで聞きにくかった」「見学の流れに身を任せてしまい、聞きたいことを聞き逃した」
こうした後悔も経験しました。



その場で分からなければ、後から転職エージェントに相談するのもアリです。
見学前後にやるべき準備とアフターフォロー


病院・施設見学は“なんとなく”行くのではなく、
しっかり準備と振り返りを行うことで「本当に納得できる転職」につながります。
ここでは見学前の準備・見学後のチェックポイントを解説します。
チェックリストの活用と質問リスト作成
見学に行く前に
- 「自分が何を大切にしたいのか」
- 「何を必ず知りたいのか」
をチェックリストや質問リストにまとめておくと、当日も落ち着いて行動できます。
見学前のチェック例
- スタッフの雰囲気、人間関係
- リハ室や設備の広さ、動線
- 新人サポートや教育体制
- 1日の流れ、休憩や残業の実態
- 施設の清潔さ
- 職員数と担当患者数のバランス
- 休暇制度や福利厚生
また、「聞きたいことリスト」をスマホやメモにまとめておけば、聞き逃しも減り、見学を有意義なものにできます。
見学後の感想・違和感の整理とエージェント相談
見学が終わったら、
その日のうちに感じたこと・気になった点・良かった点、違和感などを簡単にメモしておきましょう。
- 「ここは雰囲気が合いそう」「この点は不安だった」など率直な気持ち
- スタッフや設備の印象、聞いた話の内容
- 希望条件や価値観とのズレがなかったか
後から思い出そうとすると意外と忘れてしまいがちなので、できれば見学直後に振り返るのがコツです。
さらに、転職エージェントに相談することで、
見学で分からなかった点や他の職場との違いについてプロの視点からアドバイスをもらうことができます。
\履歴書・面接対策もできる/
OTに人気の転職サイト3選作業療法士の病院・施設見学に関するよくある質問


見学でよくある疑問に、私の経験と管理職視点で答えます。
まとめ|“納得できる職場”を選ぶために見学を活用しよう


病院や施設の見学は、
求人票や面接だけでは見えてこない「本当の働きやすさ」や「現場の空気」を知るための最大のチャンスです。
スタッフの雰囲気や人間関係、現場の動線や設備の清潔感、新人サポートの体制まで、
実際に私自身も、見学を通して“ここなら長く働けそう”と感じた職場に出会うことができました。
逆に、見学時に小さな違和感をスルーしてしまい、後から「やっぱり合わなかった」と後悔した経験もあります。
自分らしく、無理なく働ける環境を見つけるために、
- 見学前の準備(チェックリスト・質問リストの作成)
- 現場での観察と率直な質問
- 見学後の振り返り・エージェント相談
この3ステップを意識してみてください。
「働く場所で人生が変わる」と言っても過言ではありません。



ぜひ見学を有効活用して、納得できる転職を叶えましょう。
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